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料理秘事記 - 翻刻

料理秘事記 - ページ 35

ページ: 35

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【右丁】     鯛のうしを煮 一鯛身も骨も常の如くに切少し塩して荒ひ上 鍋に酒を入火にかけわかし匂ひ去り水を入わき たつたらば右の魚を入能程に塩も入蓋せす して煮る也ふたして煮れは汁にこれあしゝ     いかの丸煮 一いかの黒みみずに成程能洗ひ捨からを捨かたまりたる 黒みおば其侭に置切らすに薄たれにて能煮て 扨つゝ切にして其侭右の汁の中へ入てもよし     いかの子煮もの 一いかの腹あけて見れは白く子かたまりたる物あり これを取て二つ三つに切煮物一段と能もの也 【左丁】     蛤のあへ物 一蛤串にさし焼て薄醤油にてにしめ水気を たらし何に味噌にてもあへるなり     いり蛤 一鍋に塩をいり付其塩を取あけ蛤を二つ三つ鍋へ入 摺りつふし扨水ひた〳〵にしてかきを入一時も ふかし右のいり蛤を加へる時より醤油加へ尤酒少し入る     夏の凝 一何魚にてもまた精進物にてもたれ汁にて煮也 煮し時其中へとろてんを入能煮て鉢へ入水にてひやすべし     魚の生ぼし