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料理秘事記 - 翻刻

料理秘事記 - ページ 43

ページ: 43

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【右丁】    葛餅 一おろさぬ葛壱杯白砂糖蜜一杯水一杯半右三色を 鍋に入よく交せ随分強き火にかけ木杓子にて交せなから 煮て水色に成たる時火をはなし青豆の粉に砂糖 幷に塩を能程入其中へ丸くちきり入るなり    玉水かん 一葛一杯おろさぬ葛白砂糖蜜一杯水壱杯半右三色鉢へ 入交せ扨右の内三つ一ふん程鍋に入葛餅の様にねり 火通り候得は鉢に入残し置候ニ分の葛にて煮たる葛を 和らかにとき夫より銀色の紙にて火炊竹の太さの袋を 拵へ右の葛を入跡と先きを【筒袋の上下を縛った図】如此こよりにてくゝり大釜に 湯をたぎらし置其中へふらさけ半時斗も煮也 右半練と云ふ半練に仕立不申候ては葛はしつみ水は 【左丁】 すみて出来不申候是は菓子師極秘事也    葛きり 一おろさぬ葛壱杯白砂糖蜜一杯水一杯半に右の三色 鉢に入よく交せ兼て鍋に湯をたきらし置水仙鍋水を なき様に能わかし右の葛を水仙鍋に入そこを酒にひたし 葛よどみ不申様にうこかしながら煮也大方湯通り候節 湯の中へつふといづめ直に取出し布の上へふせ水気を取 かわきたる時くる〳〵と巻よくさまし木口切にすへし  水せん一仕立葛巻に同し後飯又吸物等によし    水せう餅 一おろさぬ葛一杯白砂糖蜜一杯水一杯半仕立樣玉水かんに 同し半練りにて蒸籠の中へわくを拵へ布を敷其中へ 右の葛を入布を蓋にして壱時斗り蒸す切形望次第