翻刻
【右丁】
右さとう蜜を少しつゝ入煉る宜時分醤油山椒の粉を
入よく交せ箱の蓋の帰ら成内へおろし入其中へ山升
餅を入さます切形望次第
椿餅
一壱箱の積りわく寸法幅三寸長さ六寸深さ六歩にして
おろさぬ葛壱合餅米之粉壱合五勺醤油少し入白
砂糖百弐拾目水壱合余入蜜にして右餅の粉を
さとう蜜にて能こね交せ葛は醤油にてこね合せ
残らすこね交せ蒸籠にわく入布を敷其中へ
三分内二分程入布をかふせむす火通りたる時むき
くるみを十を斗りならへ其うえへ残りの壱分を入此時は
布をふたにせすむす也火通り候へは引上け板の上へ乗せ
【左丁】
さまし切形四角幣に切壱つつゝくるみ付様にすへし
夫より椿の葉に乗て出す也
水飴
一餅米壱升こわ飯にむし火通り候時やはり蒸籠にて上より
弐度程あつき湯を掛和らかにしてさまし置もやし
大麦壱分水に漬こもに包縄にてくゝり地をほり
うつめ置は白き細きめを少し出る処を日に干て粉に
して用る右弐色を桶に入れよくませかへしなまぬるの
湯をひた〳〵よりも余慶に入て風吹たる所へ入
一夜程ねさし置ねさし通れはすりなるもの也
よく気を付へし夫よりないみの布袋に入練り候得は
白水出る右の白水を鍋に少し入強炭火にかけよく
煉詰扨又つまりにしたかい右白水を少しつゝ入煉り