翻刻
【右丁】
三色をこね交せかたに押込一夜程其侭置き
翌日切形すへし煉候時くちなしを少し入
色を取れは見事にてよし
饅頭
一餅米壱升洗ひかし置き水壱升弐合釜へ入置
よくわきたつ時右の米を入れ又わき立つ時釜の
蓋を明け杓子にて交せかへし其侭火を引蒸し
置むさりすたれは釜より出して能さまし置
白粉百目水にてさつと洗ひ色を落さすに入
置まんちうの酒を入よく交せかへし夏は冷る所に置
冬はあたゝか成所にして置一夜程わかし少しからみ
【左丁】
にかみすいきてもと処閏也右の酒水のふにてこし
申也こし申候酒にてうとんの粉をねり麩の
やうにてねはり強く故少し間やすまし置は
ふつ〳〵とわき立和らかに成る其時よくもみ合
あんを包しよたんの引出しにうとんの粉を敷
其上へ右のまんちうをならへ置又引出し元の如く
指込あたゝかにして少しの間置候得はふつ〳〵と
ふくれる其時蒸籠に入蒸仕立如此なれとも
甚六ケ敷物也あま酒仕立時まんちうのさけ
無之候得は常の随分能酒を三合程入れ込てもよし
そのゝ梅まんちう
一きらひを拵へ置さめぬ様に湯せんにして置