翻刻
【右丁】
煉り葛は水にてときうとんの粉へ入ませる銅にて
拵へたる焼鍋を炭火に掛け油を引焼物紙にて
ふき其上へさじにてすくい落し尻にて薄く
丸く広け焼也火かけん等宝燃大事也
有米糖
一砂糖に水ひた〳〵に入木綿にてこしちりを取火を
ゆるくしてせんし候得はねはり出申をへらに付
水に入しこき見てさめてはおくれる物なれは
鉢に入水せんじてぬる〳〵さまし飯のことくちとかた
まりたる時手にてながく引のばし飯をするやうに
すれは色白くなるかたちは如何様にも心次第手つま
にて何事も出来る白砂糖よりは氷さとうよし
【左丁】
金米とう
一砂糖せんし様右に同しりん鍋を手引程のあつきに
火かけんをして其中へ芥子を入右さとう蜜を
杓子にて少しすくいけしの上へ落し手にて交せ如此
すべし丸薬程になる其時蜜をいかにも少し
つゝ落しこてにてそろ〳〵と交ぜせかへし
かわきたれは又右の通に幾へんもすれは
くりのいがのやうにはり出るなり
みどり
一うとんの粉いか程にも鉢に入水にて煉なり
かけんはうとんよりは心持堅く煉る也尤塩は少しも
入無申夫よりそはゆの様に薄くのし日に干すこし