翻刻
【右丁】
◦雄黄(をわう)と云粉を鼻の穴にぬればうつらず
◦あづきを袋に入井戸の中へ二日ほどいれおきて
壱人二十一粒ツヽのめばうつらず
◦蒼朮(そうじゆつ)と皂莢(そうきやう)といふ物を庭にてたけば悪気をさる
◦十五日に東にむかひたる桃の枝をきざみてせんじて
ゆをつかふ悪気をうけず
【左丁】
◯一さいどくけし
◦一切(いつさい)の食物(しよくもつ)のどくにあたりたるには塩(しほ)をなめ又はぬるき湯(ゆ)に
かきたてゝのみてよし草木(くさき)の葉(は)にあたりたるには弥(いよ〳〵)よし
◦又かゆを湯(ゆ)のごとくに煮(に)て塩(しほ)かやき味噌(みそ)をかきまぜて
度々(たび〳〵)すゝるべし
◦草木(くさき)の葉(は)をくひはれたるには。うこぎの根(ね)をせんじてのむ。
◦竹(たけ)のこにあたりたるには。せうがの汁(しる)をのむ。
◦喰物(しよくもつ)のどくにあたりて。腹(はら)はりいたむには。苦参(くじん)をせんじ
のめば。喰(しよく)をはき出(いだ)してよし。又/大豆(まめ)の粉(こ)をいりて。さゆにて
たび〴〵のむ。又/口鼻(くちはな)より血(ち)いでゝくるしむには。ねぎを
きざみ。水にて能(よく)せんじ。ひやしおきて。幾(いく)たびも