翻刻!江戸の医療と養生

コレクション: コレクション3

きゝん年の食物 - 翻刻

きゝん年の食物 - ページ 7

ページ: 7

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【右丁】  のめば血(ち)とまる。 ◦茸(たけ)るゐのとくにあたりたるには。忍冬(にんどう)の茎葉(くきは)共。  生(なま)にてかみて汁(しる)をのめ。 ◦芭蕉(ばしやう)の根(ね)をつきくだき。其(その)汁(しる)をのむ。一切(いつさい)のどくあたりに  よし。 【左丁】 天下之善一也千里翻刻作者之喜如何      飢饉(ききん)せざる心得書(こゝろえがき)《割書:但シ》《割書:麦米一/粒(つぶ)用(もち)ひずして餓死(がし)せず|金銭ついやさずして長寿(ちやうじゆ)する良法(りようほう)也》 一 去年来(きよねんらい)麦米(むぎこめ)の価(あたひ)高直(かうじき)にて難義(なんぎ)する人おほしさればわづかの物(もの)にて飢(うへ)を凌(しの)ぎかつえ死(しに)せぬ妙法(ひでん)  あるを広(ひろ)く世上に告(つげ)知(しら)す也/但(たゞし)一日に四度/食(しよく)して一人/前(まへ)拾六文より廿四文ぐらいにて済(すむ)事(こと)  なれば一日も早(はや)く此(この)法(ほう)を用(もち)ひて父母妻子(ふぼさいし)を安心させ家内(かない)睦敷(むつまじく)世渡(よわたり)し給ふべし ◯米泔(しろみづ)の中(なか)へ蕪菜(かぶらな)又は大根(だいこん)の根(ね)も葉(は)も入(いれ)よく煮(たき)て塩(しほ)少(すこ)し入(いれ)て食(しよく)すれば一/年(ねん)の間(あいだ)にても顔(かほ)いろ  かはらず力(ちから)落(おち)ざる事(こと)妙(めう)也又ねぶかもよし芋類(いもるい)芋の葉(は)大根/干葉(ほしば)もよし又/葛(くず)粉わらび粉(こ)小麦粉(こむぎこ)抔(など)  少シ入(いるゝ)時(とき)はねばりて腹(はら)よくたもつ也 ◯御/屋敷方(やしきがた) 御/寺方(てらがた) 大/店(だな)方 造酒屋(つくりさかや) 餅(もち)屋 あめ屋など世間(せけん)飢饉(ききん)の時(とき)は米泔(しろみづ)を溜置(ためおき)日々(にち〳〵)  施(ほどこ)し給ふべし常々(つね〴〵)も溜置(ためおき)給へ日々/利益(りゑき)あり又/志(こゝろざし)ある人は豆腐(とうふ)を食(しよく)し給へきらずは貧家(ひんか)の食(しよく)に妙(めう)也