伊那市×みんなで翻刻

コレクション: 内藤家資料 (1) 2

藩翰譜(七・上) - 翻刻

藩翰譜(七・上) - ページ 17

ページ: 17

翻刻

【右丁】 ひかへて時をうつさる長政参て此よしを聞いかてさる 事や候へきと 諫あらそひ申せしによつて関白の疑ひ 立所に散して国府の城に入給ひぬ北条亡ひしのち 奥の地こと〳〵くたいらきて長政等検地の事を奉行し 奥にて 賊徒起りし時 関白の御使承りはせ向ひて 退治すそのゝち甲斐国を給て移る《割書:廿一万|七千石》関白天下の黄 金を改め造らせられしに至て長政か家臣此黄金を 偽て造り出す事顕はるゝに及ひ長政其坐にかゝつて すてに罪科に処せらるへきに極まる徳川殿不便の事に 思召忍ひて彼家にいらせ給ひ事の由をよく尋きはめ 【左丁】 られ長政罪なきやうを執し給ひしかはその咎をゆるさる 此度首つかれし事偏に 徳川殿の御恩による所也と悦事 あさからす文禄の初朝鮮の事起り同二年六月長政 彼国に渡る石田増田等と相議し諸軍勢を率して 晋州の城を攻落すことし冬太閤朝鮮の軍はる〳〵と かしぬ事をいかつて徳川殿を初て宗徒の大名を名古屋の 陣にあつめ朝鮮の軍今のやうならんにはいつ事定まるへし とも覚へす今は秀吉みつからむかわんと思ふ三十万の 勢を三手におしわけ利家前田 氏郷蒲生に大将させ 三道より向ひ朝鮮をうちやふりまつすくに大明に