翻刻
近来田樂/爐(ひはち)の新/製(せい)あり長さ二尺あまり濶(はゞ)二寸五七
分/深(ふか)さ二寸あまりの方(かく)の陶(やきもの)也/表(そと)へくすり
かけやきたる也/底(そこ)は
かくの如く大さ六七
分の孔(あな)を數多(あまた)ほり
木(き)の槽(ふね)に入子(いれこ)にし槽の深さ四五寸/趾(あし)はほか也
中にとまりありて爐(ひばち)は上壱寸ほどのところに
かゝりあり炭火(すみひ)にて灰をおかず槽に水を
入れて火氣(くわき)を助(たすく)る也尤も爐槽ともに二く
みこしらへをき水/温(あたゝま)れは冷(ひや)水にとりかへべし
水あたゝかなれはかへつて火氣を助けぬなり又爐槽
ともに銅(あかゝね)にてこしらへたるもあり田樂を坐席(ざしき)にてや
く客への馳走(ちそう)也其ときなどうちわにてあふぐことを
せず火氣さかんにして灰(はい)だつなどゝいふさわりなし
○江州/目川(めかわ) 京北/今宮(いまみや)の沙田樂(すなてんかく)續編に出
[二]雉子(きじ)やき田樂 きつねいろにやき猪口(ちょく)に生(き)の煮(に)かへし
醤油にすり柚(ゆ)をそへ出す也
[三]あらかね豆腐 よく水をしぼりつかみくづし油/氣(け)を用
【資料では一から百までの通し番号は四角い枠で囲まれた表記になっているが、入力の便宜上[ ]半角カッコとした】