翻刻
をきたるをうちこみ醤油の和調(かげん)する也
[七十五]藕根(はす)とうふ 藕根(はすのね)を擦(おろ)し豆腐(とうふ)水をしぼりて等(とう)
分(ぶん)に混(ま)ぜ合せよきほどにとりみの紙(かみ)に包(つゝ)み瀹(ゆに)して
○白味噌(しろみそ)に胡麻(こま)等分にすりまぜ沙糖(しろさとう)少(すこ)し加(くわ)へ
温(あたゝ)めたるをしきみそにして辣料(からみ)みあわせにをき右
のはすとうふをよそふなり
妙品
[七十六]光悦(くわうゑつ)とうふ 酒を久しく煮(に)て酒香(さかけ)なきほどにし豆腐
羅皮(ぬのめ)をさり大田楽(おほでんがく)にし鹽(しほ)に和糝(まぶし)狐皮色(きつねいろ)に炙(やき)右の酒
へ入れ烹(に)る也
[七十七]眞(しん)のケンチヱン 壱/梃(てう)を十二ほどに切油にてさつと煠(あ)げ
壱つを二/片(へん)にわりて細(ほそ)くきり○栗子(くり)皮牛蒡(かわごぼう)を針(はり)に
きり○木耳(きくらげ)麪筋(ふ)細くきり○芹(せり)みぢんに剉(きさ)みもし
芹なきときは青菜(あをな)を用ゆ○銀杏(きんあん)ふたつわりにし七/品(いろ)合(あわせ)
て大約(おほよそ)壱升ばかりのかさに油一合あまりの分量(ぶんりやう)にて油よく
沸(にたゝ)せ先(まづ)銀杏牛蒡芹を入れ炒(ゐり)つけ次(つき)に木耳ふ豆腐