翻刻!料理本の世界

コレクション: コレクション 1

豆腐百珍. [正編] - 翻刻

豆腐百珍. [正編] - ページ 32

ページ: 32

翻刻

     炭火(すみび)を武(つよく)し鏊子(なべ)に油を少(すこ)し入れよくぬりまはし      但(たゝ)し油をひくといふよりは饒(おほ)くする也豆腐を壱寸/方(しはう)      あつさ三分あまりに切てなべにちよとをけばおどりうご      くをぢきに鶏卵匕(たまごすくひ)にてうちかへす也すぐに用る也おろし      蘿匐(だいこん)生豆油(きじやうゆ)にて用ゆ      ▲青海苔(あをのり)を炙(あぶり)よく細末(さいまつ)し方盤(おしき)やうのものへひろげ      油をよく沸(たゝ)せ少しづゝすくひ海苔(のり)の上へおとし転(ころば)し      よく攪(かきま)ぜ文火(ぬるきひ)にしばらくかけ醤油にて味つけたるを      右の豆腐につけて用るを炒(ゐり)とうふといふ       ▲鏊子(くわしなべ)のかわりにいかにも古き犂(からすき)の鑱(さき)【犂鑱の図】を用る是(これ)      をからすき炒(やき)といふ也 [八十四]犂(からすき)やき 右に出たり [八十五]炒(ゐり)とうふ 同しく右/石焼(いしやき)の下(ところ)に出たり [八十六]煮熟(にぬき)とうふ 鰹脯(かつほ)のだし汁にて尤/炭火(すみびの)文武火(つよからぬひ)を      用ひ終日(いちにち)あさよりくれまで煮(に)る豆腐すだつ也 [八十七]喫素(しゃうじん)のにぬき豆乳(とうふ) 右の煮調(にかげん)に同じく昆布(こんぶ)