翻刻!料理本の世界

コレクション: コレクション 1

豆腐百珍. [正編] - 翻刻

豆腐百珍. [正編] - ページ 6

ページ: 6

翻刻

   する者(もの)を記(しる)す 一 妙品(みやうひん)は又 頗(やゝ)奇品に勝(まさ)るものなり奇品は形容(かたち)模様(もやう)は奇(き)な   れども美味(びみ)いまだ全(まつたく)妙(みやう)に至らぬところあるなり妙(みやう)品には   形容美味 両(ふたつ)ながら備(そなは)るものをしるす 一 絶(ぜつ)品は復(また)妙(みやう)品より優(まさ)れるものなり奇品妙品は最(もつとも)美味(びみ)と   いへども膏梁(むますぎる)に慊(きらひ)なきにあらす絶品は珍奇模様(めつらかもよう)にかゝ   はらずひたすら淮南(とうふ)の真味(しんみ)を覚(しる)べき絶妙(ぜつみやう)の調和(てうみ)を   しるす豆腐(とうふ)嗜好(すき)の人 是(これ)を味ふべし 一 田楽(でんかく)の切(きり)やう串(くし)にさしやうの訣(くでん)は木(き)の芽(め)でんがくの條下(ところ)   にしるす凡(すべ)て田楽(でんがく)と名(な)づくるものは皆(みな)この訣(ほう)を用ゆべし 一 惣(すべ)て豆腐 縷切(ほそぎり)の製(しやう)は湯餅(うどん)菽乳(とうふ)の條下(ところ)に記(しる)す 一 ケンチヱン醋(す) 白醯(しらす) 或は山葵未醤(わさびみそ) 西洋醬(なんばんみそ) 等(など)の豆(とう)   腐(ふ)調和(かげん)の料(かやく)は一條(ひとところ)に記(しる)して其他(そのよ)は略(りやく)す假令(たとへ)ば引(ひき)ずり   豆腐(とうふ)の條下(ところ)に山葵(わさび)みそを用(もちゆ)るを[八十二]茶(ちや)とうふの下(ところ)に見(みへ)た   りとことわるが如(こと)し彼(あちら)を閲(み)て此(こちら)を照応(てらし)みあわすべし 一 調和(かげん)烹調(りやうり)の略(ほゞ)同(おな)じく類(にたる)ものは一 條(ところ)によせ記(しる)し其名(そのな)は   品を別(わかた)んが為(ため)にそれ〳〵の科(しなわけ)に別(べつ)に出(いだ)す是(これ)品類(るい)の紛(まきらはし)き   を分別(わかつ)なり尤(もつと)も一一(いち〳〵)其條下(そのところ)にことわる也 一 生豆油(きしやうゆ)とあるは水(みづ)まはし勺薬(かげん)せぬ其まゝの豆油(しやうゆ)なり 一 百 品(しな)の中(うち)形(かたち)の製(こしらへやう)あり調和(りやうり)あり烹調(にかげん)あり或はまた