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コレクション: 暫定コレクション

女重寳記 - 翻刻

女重寳記 - ページ 34

ページ: 34

翻刻

御厨子棚(みづしたな)は床(とこ)の左(ひたり)にかざるべし上(うへ)の棚(たな)にはすゞり箱(はこ)筆台(ひつたい) 置合(をきあはせ)料紙(りやうし)は右(みぎ)すゞり箱は左(ひたり)《割書:とるときはまづ料紙(りやうし)を両の手にてとり|あけすゝり箱の上におき料紙ともにふた》 《割書:をとり料紙の所にをく也|是は硯つかふときの事也》石屏(せきびやう)は水入(みついれ)のさきたるべし《割書:水入は亀(かめ)又はせきれい|かになるへし》 料紙箱(れうしはこ)は右(みぎ)筆台(ひつたい)は左(ひたり)にかさるへし筆たては石(せき)ひやうの前(まへ)次(つき)に 水入なり中(なか)の棚(たな)には右(みぎ)は香盆(かうぼん)羽(は)ばゝき《割書:鶴(つる)の羽(は)のくきを竹のかわ|にてつゝみ水引にて六ふし》 《割書:ゆふ|なり》筈(はづ)さし壱 対(つい)水引(みつひき)そへてかざるべし左(ひたり)はみゝつのたらひ わたしうがひ天目(てんもく)二つそへてかざるべし下置(したおき)にはたらひ 露(つゆ)かえしを前(まへ)にして中(なか)にえながの湯桶(ゆたう)右(みぎ)はまゆ筆(ふで)の箱(はこ)也 黒棚(くろたな)の上(うへ)の棚(たな)には短冊箱(たんさくはこ)中(なか)はすゝり右(みき)は文箱(ふみはこ)《割書:大文はこ|家はこ》ならへ 中の棚(たな)には古今集(こきんしう)万葉集(まんにやうしう)下(した)の棚には右に角(つの)たらひわたし 中(なか)にいし箱(はこ)左(ひたり)には十二 組入(くみいれ)けしやうの道具(だうぐ)なり 【図の説明】 御厨子之図(みづしのづ) 黒棚之図(くろたなのづ)      ㊆ 手(て)の道具(たうく)かざりやうの事

現代語訳

御厨子棚は床の間の左に飾るべきです。上の棚には硯箱と筆台を置き合わせ、料紙は右、硯箱は左に配置します(取るときはまず料紙を両手で取り開け、硯箱の上に置き、料紙と共に蓋を取り料紙の所に置くのです。これは硯を使うときの作法です)。石屏は水入れの先に立てるべきです(水入れは亀または鶺鴒の形になるべきです)。 料紙箱は右、筆台は左に重ねるべきです。筆立ては石屏の前の次に水入れとなります。中の棚には、右は香盆、羽ばたき(鶴の羽の軸を竹の皮で包み、水引で六房結びにします)、筈差し一対を水引を添えて飾るべきです。左は耳付きの盥、渡しうがい、天目二つを添えて飾るべきです。下段には盥、露返しを前にして、中に柄長の湯桶、右は眉筆の箱です。 黒棚の上の棚には短冊箱、中は硯、右は文箱(大文箱、家箱)を並べます。中の棚には古今集、万葉集、下の棚には右に角盥、渡し、中に櫛箱、左には十二組入れの化粧道具です。 【図の説明】 御厨子の図 黒棚の図 ㊆ 手の道具飾り様の事