翻刻
〇肥後すいきは少湯煮をして遣か宜し
〇味噌漬たけのこは竹のこの皮をよく去り
さつと湯煮いたし漬たるかよし
〇初青かんはやえなりかんを青くいたし
中へ山のいもにて桜の花形をむき入て
切れは小口見へ申様に致也
秋之分
鱠《割書:あゆなけ作|さゝかしにんちん|はせうかいさ子|しそのほ》 汁《割書:細むき蕪|しゆんさい》
煮物《割書:和煮赤かひ|漬竹のこ|裏しいたけ》 飯
重引《割書:焼鳥鶴|おほろてんかく|山升みそ》 肴《割書:鯛塩辛|》
香物《割書:な漬|なら漬》 吸物《割書:合さより|うと小口切》
茶菓子《割書:白髭もち|川たけ》
〇和煮赤かいは赤かいをよくたゝきこんぶを
敷水にて三時程煮其上せうゆにて
味を付遣也
〇うら白しゐたけは大しゐたけのうらへ魚身を
付蒸也
〇白ひげ餅は黄色成あん餅へ山のいもの
そほろを懸る也
〇おほろでんかくはあんなしまんちうを小口ゟ
切みそをつけ焼也
わさひ酢
鱠《割書:洗鯉|くらけ|青大豆こま〳〵|黒くわひ》 汁《割書:ぢく付茄子|半弁いさ子》
煮物《割書:むしさわら|葉付大こん|初たけ》 飯
中酒
焼物《割書:子持あゆ|塩ふり色付》 引落《割書:背切鯛|みる》