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コレクション: 大田南畝

虚言八百万八伝 : 3巻 - 翻刻

虚言八百万八伝 : 3巻 - ページ 15

ページ: 15

翻刻

万八大蛇を いけどり    し はなしを   きくに てんびんぼう     の  まん中    ほと     を  ほそ引     にて  丈夫にゆひ      つけ  こわきに   かひこみ  大じやの むかふへ  たち   むかへば  大蛇は一口にのまん          と  口をあんと   あく所へ 無二む   ざんに  とびこ     み  上 ̄ハあごと   下あごへ てんびんぼう      にて  こうばりを     かひ   口をふさぐ      事の ならぬやう    にして  とび出 すぐさま  その細引     で   《振り仮名:よい|う》蛇(じや)〳〵

現代語訳

万八が大蛇を生け捕りにした話を聞くに、天秤棒の真ん中ほどを細引きで丈夫に結びつけ、小脇に抱え込み、大蛇の向かいへ立ち向かえば、大蛇は一口に呑もうと口をがばっと開く所へ、無二無三に飛び込み、上顎と下顎へ天秤棒で突っ張りを効かせ、口を塞ぐことができないようにして、飛び出すとすぐさまその細引きで「よいよい蛇よ蛇よ」