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右の祇園(きをん)美御前(うつくしのごぜん)へ奉納(ほうなう)するなり。他国(たこく)にては美御前
の社(やしろ)はまれなり。然(しか)れば其 土地(とち)の氏神(うぢかみ)へ槌(つち)を奉納
すべし。信(しん)なれば徳(とく)あり。随分(すいぶん)其子(そのこ)の為(ため)に善(ぜん)を施(ほどこ)し
神(かみ)を祭(まつ)るべし。寿命(しゆめう)を増(まし)たまふなり
○十六 大土小土の誕生(たんじやう)日を忌(いむ)謂の事
されば大土小土の誕生(たんじやう)は短命(たんめい)病身(びやうしん)なりと忌嫌(いみきら)ふ義
を考(かんが)ふるに始終(しじう)このつちといふは土徳(どとく)のさかんなる時節(じせつ)
と取(と)り。又 土公神(どくうじん)の主宰(つかさとり)給ふ土(つち)の時節(じせつ)なり。如斯(かくのことき)の
時節(じせつ)に誕生するは其(その)土徳(どとく)を穢(けか)すの理(り)なればかならす
土公神の忿怒(いかり)に触(ふれ)すんばあるべからす。しかれば其 出(しゆつ)