翻刻
生(しやう)の子に病身(ひやうしん)か短命(たんめい)のむくひあらずといふ事なし。
こゝを以てをそるゝ事なり。実(まこと)に天地(てんち)に木火土金水(もくくはどこんすい)
の五行(ごきやう)の中(うち)。土徳(どとく)のさかんなる時節(じせつ)なり。人間(にんけん)は五行 合(かつ)
体(たい)して生ずる身(み)なれば恐(をそ)れ慎(つゝし)むべし○或(ある)人
問(と)ふて曰。土地(とち)を汚(けが)さは神(かみ)の怒(いかり)もあるべきに。なんぞ女(をんな)の体(たい)
より出るに土地(とち)を汚(けが)すの義(き)あらんや。《割書:予(よ)》答(こたへ)て曰く。されば其(その)
人の体(たい)を出るは土地(とち)を汚して出ると同じ理(り)あること
神道(しんたう)の伝なり此ことは別(へち)に一 説(せつ)口伝(くでん)あり
○十七 つちむまれ一 説(せつ)の事
こゝに一 説(せつ)あり。出産(しゆつさん)の後(のち)その土地を穿(うが)ち胞衣(ゑな)を