翻刻
○廿 土(つち)に入 前日(まへび)水(みつ)を汲置(くみをく)咒(まじなひ)の事
つちに入 ̄ル前日(まへび)に水を汲置(くみをく)事は昔(むかし)より云伝(いひつた)へ来りし
事なり。自然(しぜん)出産(しゆつさん)の日(ひ)つちにあたらんと思はゝ土に入
前日(せんじつ)産湯(うぶゆ)になすべき水を汲置(くみをき)て其(その)水をわかし
産湯となすべし。極暑(ごくしよ)の時分(しぶん)は汲置(くみをき)し水 腐(くさ)る
ことあり。さやうの時は間日(まび)の丑(うし)の日に汲(くみ)かへて置(をく)べし。
扨(さて)又その産湯(うぶゆ)を土のあく日まで待(まち)て後(のち)すつるが故(こ)
実(じつ)なり
○廿一 鍋(なへ)の底(そこ)をぬき潜(くゞ)らす咒(まじなひ)の事
つちに入て誕生(たんじやう)せし小児を咒(まじなふ)には。土あきて後(のち)に鍋(なへ)の