翻刻
火丸(くはぐはん)【漢方桂皮のことヵ】を懐中(くはいちう)するもよし
○卅七 他国(たこく)へ行ば水(みつ)の替(かは)りにより病(やまひ)起(をこ)る其時は
薬を用ひずして豆腐(とうふ)を食(しよく)すへし平愈(へいゆ)す
○卅八 常(つね)に臥(ふす)に臨(のぞ)んて痰(たん)あつまるやうならば少々 生姜(しやうか)
湯(ゆ)をのんで痰(たん)をひらくべし。夜(よ)に入て痰 起(をこ)れば頓(とん)
死(し)する事あり心得(こゝろゑ)置(をく)へし
○卅九 煙(けふり)の中(なか)にて死(し)せんとするには口中(こうちう)に大根(たいこん)を一片(ひとへき)含(ふくん)て
恙(つゝが)なし
○四十 旅行(りよかう)には葛(くず)の粉(こ)を懐中(くわいちう)すべし。これ消渇(かはき)を
止(とゞ)むるなり