翻刻
つひに大里(おほさと)按司(あんす)の妹(いもと)に相(あひ)具(ぐ)して舜天王(しゆんてんわう)をうむ、為
朝(とも)この国(くに)にとゞまること日(ひ)久(ひさ)しく、故土(ふるさと)をおもふこと
禁(やみ)がたくして、つひに日本(にほん)に帰(かへ)れり、《割書:琉球|事略》
按(あん)ずるに、今(いま)已(すで)に琉球(りうきう)の東北(とうほく)にあたりて、鬼界島(きかいがしま)
といふ名(な)のあるも、その名残(なごり)なりといへり、
位階(ゐかい)の次第(しだい)
中山王(ちうさんわう)《割書:国王(こくわう)を|いふ》中城(なかくすく)《割書:春宮(とうぐう)をいふ、○中(なか)くすくは、城(しろ)の名(な)|なり、世子殿(せいしでん)といふありて、王子 即位(そくゐ)》
《割書:あるのとき、|大礼(たいれい)を行(おこな)ふ、》中婦(ちうふ)《割書:王后(きさき)をいふ、○君万物(きんまもん)に仕(つか)ふ、○中婦君(ちうふくん)の|名(な)は、神(かみ)に仕(つか)ふる、巫 女(ぢよ)三十三人ある、その中(うち)》
《割書:に居(ゐ)るといふ|の義(き)なり、》王子(わんす)《割書:王子(わうじ)|なり、》王女(わんによ)《割書:王(わう)の女(むすめ)|なり、》
官位(くわんゐ)の品級(ひんきふ)は正従(しやうじやう)すべて九等(くとう)あり
国相(こくさう)、親方(おやかた)《割書:国(くに)の大臣(たいじん)なり、すべて|政事(せいし)を司(つかさ)どるなり》
元侯(げんこう) 正一品、法司(はふす) 正二品、紫巾官(しきんくわん) 従二位、
《割書:これを三司官(さんしくわん)と称(しよう)し、または何々(なに〳〵)の地(ち)の|親方(おやかた)と呼(よ)ぶものは、即(すなはち)この重官(ちようくわん)なり、》
耳目令(じもくれい)《割書:又 御鎖側(ぎよさそく)と云(いふ)、|正三品なり》謁者(えつしや)《割書:又 申口者(まうしつぎ)、|従三品也》賛議官(さんぎくわん)《割書:正四|品》
那覇官(なばくわん)《割書:なばは地名(ちめい)、|従四位なり、》察侍紀官(さじきくわん)《割書:さじきは地名(ちめい)、|従四位なり》当坐官(あたりくわん)、《割書:正五|位》
勢頭官(せかみくわん)《割書:正六|位》、親雲上(ばいきん)《割書:正七|位》、掟牌金(ていはいきん)《割書:従七|位》、里之子(さとのし)《割書:正八|位》
里之子佐(さとのしのすけ)《割書:従八|位》、筑登之(ちくとし)《割書:正九|位》、筑登之佐(ちくとしのすけ)《割書:従九|位》
紫金大夫(しきんたいふ)、正議大夫(せいぎたいふ)、長吏(ちやうり)、都通奉(とつうし)、度支官(としより)、王法宮(わうはふきう)