翻刻!九州大学の書物たち

コレクション: 漂流記コレクション

唐物語 - 翻刻

唐物語 - ページ 14

ページ: 14

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 彼家一軒ならてなし六畜を始《割書:鶏大牛| 羊 豕》其外  禽獣又夏月蚊も居らされは蚊帳も無し諸  虫の声も聞す李ゟ四節の草花も無し  冬雪も降らすト云 一拾壱人の輩を十月初旬彼の島へ漂着し亭ふ  して命をなからひ月日は送れ共日本船は更なり  唐船の帆願たにも見へされは俊寛か里憧(サトコカレ) ̄ニは  殊変り再ひ旧郷日本へ帰るへき事とは  思ひもよらす只 陽(ク)■(イ)月滑(ケハツコウ)而己ふりさけ眺         《割書:日ノ出ㇽ所月ノ出ㇽ所|》  めしかとも仲麿ならねは天の原の一句も出す  心ならすも日毎〳〵に鳥を殺して食となすの  外他事無し倩其年も早十一月下旬 ̄ニ至り