翻刻!九州大学の書物たち

コレクション: 漂流記コレクション

唐物語 - 翻刻

唐物語 - ページ 16

ページ: 16

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者合掌礼拝す誠 ̄ニ数千里隔り夢 ̄ニもしら ぬ唐島へ漂着し長く島人の情に依て命を 繋便船を待て地方へ送り貰ひし恩儀を 顧而至て殆と悲涙袖を沉はし彼船乗移 坊主もしはし跡見送り元の茅舎へ入にけり    此島則無人島ㇳ有ㇽ清朝広州遠島    の流人無キ時は人跡絶 ̄テ禽獣不住の    荒島ㇳ見へ権市等流人有 ̄テ助命する    而巳ならす時季の便船を待て通路の    国え送ㇽ况流人各穀食 敷万不自由    の身の上大勢を助育するの信義又厚    からすや尤人住の浦島ならは兼而玉制    も有りて漂人情育の作法も有へきもの    か爰以今度島人の深情信義の厚き    は讃歎するに所なし名残りの涙袖を    濡らすも最しほらし扨此島へ穀食を    運ひし船は年に一度流人擬作の扶持