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者合掌礼拝す誠 ̄ニ数千里隔り夢 ̄ニもしら
ぬ唐島へ漂着し長く島人の情に依て命を
繋便船を待て地方へ送り貰ひし恩儀を
顧而至て殆と悲涙袖を沉はし彼船乗移
坊主もしはし跡見送り元の茅舎へ入にけり
此島則無人島ㇳ有ㇽ清朝広州遠島
の流人無キ時は人跡絶 ̄テ禽獣不住の
荒島ㇳ見へ権市等流人有 ̄テ助命する
而巳ならす時季の便船を待て通路の
国え送ㇽ况流人各穀食 敷万不自由
の身の上大勢を助育するの信義又厚
からすや尤人住の浦島ならは兼而玉制
も有りて漂人情育の作法も有へきもの
か爰以今度島人の深情信義の厚き
は讃歎するに所なし名残りの涙袖を
濡らすも最しほらし扨此島へ穀食を
運ひし船は年に一度流人擬作の扶持