翻刻!九州大学の書物たち

コレクション: 漂流記コレクション

唐物語 - 翻刻

唐物語 - ページ 17

ページ: 17

翻刻

    方なるへし 去る程に拾壱人の輩皆船底へ這らせ一日に度つゝ 白米粥を給湯水も不自由ならす出帆の 日より十一日の中昼夜矢を射るか如く諷立る といへとも皆船底にありけれは海面たにも見る によしなしされ共か各船乗なれは諷筋海上 日本里数凡弐百里余も諷つらんと覚る頃 夜分何国の地にや着船しけるに彼地役人と見ゆ 年頃二十六七計りの唐人羅紗の衣服帽子履 にて灘へ出迎ひ案内に連て二丁計行く十畳 敷位の石半敷詰一方口土蔵様成る所へ這らせ 案内の唐人其身も這入錠おろし昼夜番す