翻刻
此所日数十一日計り逗留中朝夕弐度ツヽ白米飯
拾壱人分籠一ツヽ入菜は広菜太刀魚 鯼(イシモチ)と云魚
《割書:通俗アエナメと|云魚ノ事》豆ふの類醤油にて費躰入台に
載せ出す銘々茶碗盛食す夜分灯火計にて
夜具無し此土地夜分上陸し十一日め暁方
ほのくらきに出帆せし程に土地の風景
人物も見されとも人家続瓦葺町場に様
覚ゆ此所へ着て十一日め其前島ゟ乗り来るし船に乗せ
日数十三日昼夜凡七八百里辻も諷立る頃又何地
ともしらぬ所へ着船す時に亥十二月夜分なり船
中ゟ通ふしたるや其地の官主(ヤクニン)年齢三十五六
計りの唐人壱人衣類大概前同し外に農人ら