翻刻
【右丁】
興にそ乗しけり
山谷の事
一 蝦夷地の山谷にいまた開国以前の国なれは開国以来
人の足の踏さる所多し依て遠近広狭はたしかに
しれ難しといへとも先高山には松前所在島の内に
はシリベツノホリ〇アカンノホリ次にイシリ嶋のリイシリ
ノホリ次にクナシリ島の内ノホルハタ等各雲外にそ
ひへたつ浚嶺#1なる高山也其外松前所在島の内
センチンエサシ〇大田山〇ヲセヤウ〇タルマイ〇ヤハツ〇エウバリ
等の高山其外数多し沼には松前所在島の内に
【左丁】
トウフウ〇エトロフ島のシヤナア此外小なる沼々数々
あり記するいとまあらす又湖水には松前在所嶋の
内アツケシトウ〇ヲンネトウフウシントウ〇此等皆海水
往来して潮汐の干満ある也各曰鳥雁鴨等あり又
鮭鱒多し其外北蝦夷地には高山多く湖水の沼地
等も多し
酒宴の器物の事
酒宴には甚礼式多く礼義厚し仮初にも麁
略なる事をせす漸々と酔たる後は崩れ易きやう
なれとも是和するの礼也といへり各諷ひ舞ひ後には