アイヌ関連資料

アイヌ関連資料

アイヌ語やアイヌの歴史に関する資料のコレクション

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アイヌ語やアイヌの歴史に関する資料のコレクション

タイプ: 一般

コレクション一覧

恵渡路部漂流記

『恵渡魯府漂流記』とも。大隅国国分の浜之市を出た船が択捉島に漂着した顛末を記す漂流記。内題は「大隅國國分之内濱の市舩頭奥蝦夷ゑとろふに漂着之記」漂流者の経験を通して、択捉島での暮らしやアイヌとの接触を伝える。聊睡庵が筆記した『蝦夷藪話』の名で伝わる写本もあり、伝本による本文の違いを比較できる。

蝦夷地全図

安政2年(1855)に春樹堂から刊行された蝦夷地の色刷木版地図。地名の表記や幕末の地理認識を調べる資料となる。明治大学図書館蘆田文庫所蔵、縦83.8センチ・横98センチの折り畳み式地図1舗を収録する。

北蝦夷図説

間宮林蔵の樺太での見聞をもとに、諸民族の暮らし、衣服、道具、習俗などを絵と文章で記した地誌。安政2年(1855)刊、全4巻。国文学研究資料館所蔵本と茨城大学図書館菅文庫所蔵本を収録し、本文や図版を比較できる。

蝦夷方言藻汐草

上原熊次郎・阿部長三郎による江戸時代後期のアイヌ語辞書。日本語とアイヌ語を対応させた語彙や会話表現を収める。当時の仮名によるアイヌ語表記と、通詞が扱ったことばを知る資料である。

普通蝦夷語捷径

明治25年(1892)、玉振堂刊のアイヌ語語彙集。北海道で聞き取ったことばを分類して収める。

蝦夷見聞私記

秦檍麿による蝦夷地の見聞録。寛政10年(1798)10月の記を持ち、蝦夷地についての記述と彩色地図を収める。別称は『蝦夷見聞録絵図』。東北大学附属図書館所蔵、天保4年(1833)書写の1冊を収録する。

北海随筆

坂倉源次郎が松前・蝦夷地での見聞をもとに、元文4年(1739)にまとめた記録。地理、産物、松前の制度、アイヌの風俗やことばを扱う。18世紀前半の蝦夷地と和人・アイヌの関係を伝える。

札幌土人オムシヤ及熊送リ廃止ノ件

明治5年(1872)、札幌のアイヌに関するオムシャと熊送りの廃止を扱った開拓使の行政文書。明治初期の行政がアイヌの儀礼や慣習に介入した経緯を読む資料である。名称は原文書の件名による。

蝦夷記

新楽閑叟による蝦夷地関係の記録。本文末に文化3年(1806)2月の記載を持つ。北海道大学所蔵本には、文化4年の択捉島でのロシア人との交戦を伝える「松前騒動ニ幸三郎ガ事」が付されている。

蝦夷一揆興廃記

寛文9年(1669)のシャクシャインの戦いの経緯を伝える記録。水野金蔵の著とされる。同志社大学図書館所蔵『海表異聞』第26・27冊の写本、上下2冊を収録する。内題は『蝦夷一揆興敗記』。

東蝦夷日誌

松浦武四郎が東蝦夷地の調査をもとにまとめた地誌。海岸沿いの行程や地名、集落、産物、アイヌの暮らしを記す。全8編のうち、筑波大学附属図書館所蔵の初編から第5編までの刊本5冊を収録する。第5編の巻頭書名は『東蝦夷日記』。

アイヌ物語

アイヌの教員・武隈徳三郎が著し、河野常吉が校訂した書。大正7年(1918)刊。アイヌの居住地域、和人との関係、風俗習慣、宗教、教育、工芸を五章にまとめる。入れ墨、家屋、熊祭、裁判、家庭教育、学校教育、彫刻・刺繍などを取り上げ、大正期のアイヌ社会と教育をめぐる著者の考えを記す。

蝦夷物産誌

宍戸璣の著とされる蝦夷地の動植物誌。上巻は草部49種、下巻は鳥獣虫之部29種を扱い、諸書の記述と著者の見聞を収める。植物・動物のアイヌ語名や利用に関する記述があり、語彙と自然認識を調べる資料となる。原本は安政元年(1854)。北海道大学附属図書館所蔵の上・下2冊を収録し、各巻末には北海道庁所蔵本を昭和13年(1938)9月に書写した旨が記される。

蝦夷葉那誌

松浦武四郎著、橋本玉蘭(歌川貞秀)画。蝦夷地やアイヌの風俗を文章と挿絵で紹介する書で、『義経蝦夷勲功記』の附録として刊行された。信州大学附属図書館所蔵の安政4年(1857)刊本1冊を収録する。衣服や儀礼に関する記述と挿絵を含み、虫損がある。

納紗布日誌

松浦武四郎による根室地方の紀行。海岸の地名や土地の様子、アイヌに関する見聞を記す。巻末には喜多野省吾(竹潭)による漢文の『志古覃日記』を付し、色丹島への航海と島の様子を伝える。信州大学附属図書館所蔵の刊本1冊を収録し、万延元年(1860)の凡例と跋を持つ。

北海小文典

永田方正によるアイヌ語文法書。明治16年(1883)、函館県刊。品詞や語法を説明し、アイヌ語の例を示す。明治初期にアイヌ語の文法がどのように記述されたかを読むことができる。

唐太日記

鈴木重尚(茶渓)が樺太での見聞を記し、松浦武四郎が評注、歌川貞秀が挿絵を加えた書。嘉永7年(1854)の記録をもとに、樺太の地理や住民の暮らしを伝える。国文学研究資料館所蔵の安政7年(1860)刊本、上下2巻2冊を収録する。

西蝦夷日誌

松浦武四郎による西蝦夷地の地誌。各地の行程や地名、海岸・河川の様子、集落や産物を記し、アイヌの暮らしと和人との関係を伝える。北海道大学附属図書館所蔵の刊本、全6編6冊を収録する。挿絵を含み、一部は色刷り。

北蝦夷新志

岡本文平(監輔)が慶応元年(1865)に樺太北部を周回した際の調査をもとに記した地誌。各地の地理や集落を記し、地図とニヴフ語の語彙を収めた「附録ニクブン夷語」を付す。北海道大学附属図書館所蔵の刊本1冊を収録する。慶応3年(1867)の序を持つ。

南北蝦夷地魯西亜国話通言

嘉永7年(1854)、依田次郎助による語彙集。アイヌ語を収めた「蝦夷通詞鑑」と、『環海異聞』から写したロシア語の「魯西亜人言語」からなる。依田は同年、目付堀織部の蝦夷地巡回に随行した。

蝦夷年代記

松浦武四郎が蝦夷地に関する記事を年代順にまとめた書。神武天皇即位から慶応3年(1867)までを対象とし、著者が蝦夷地の歴史をどのように整理したかを読む資料となる。信州大学附属図書館所蔵の明治3年(1870)刊本1冊を収録する。

北地日記

幕府の御雇医師として択捉島に滞在した久保田見達(伊藤見達)が、文化4年(1807)のロシア船襲撃を記した体験記録。『久保田見達筆記』『伊藤見達筆記』とも呼ばれる。同志社大学図書館所蔵『海表異聞』第25冊の写本を収録する。新楽閑叟による『二叟譚奇』の序を付す。

蝦夷品彙訳言

結城粲による嘉永7年(1854)刊の資料。『蝦夷地理之図』の付録として、蝦夷地の地名・産物・風俗の図と「蝦夷地通言」「雑言」を収める。

後方羊蹄日誌

松浦武四郎が安政5年(1858)に虻田から羊蹄山麓を経て豊平・石狩方面へ向かった調査の記録。内陸の道筋や地名、アイヌの案内で得た見聞を伝える。神戸大学附属図書館所蔵の刊本1冊を収録し、安政6年(1859)の凡例と挿絵を持つ。

東北韃靼諸国図誌野作雑記訳説

オランダのニコラス・ウィッツェンの著作をもとに、馬場貞由が翻訳と補説を行った北方の地誌。文化6年(1809)成立。蝦夷地をめぐる西洋の地理情報と、日本で加えられた考証を読む資料となる。茨城大学図書館菅文庫所蔵の写本、巻1–6の6冊を収録する。

東遊記

平秩東作による松前・蝦夷地の紀行。松前・江差で得た見聞を記し、附録には松前・蝦夷地の産物を収める。天明4年(1784)自序、本編・附録の2冊。

東韃紀行

間宮林蔵の見聞を村上貞助が編纂した、アムール川下流域への紀行。デレンへの旅と沿道の地理、諸民族の生活や交易を記し、樺太と大陸を結ぶ交流を考える資料となる。国文学研究資料館所蔵、三井文庫旧蔵の写本3冊を収録する。上・中・下と附録を合綴した本で、文化7年(1810)7月の凡例と地図を含む。内題は「東韃地方紀行」。

東蝦夷地日記

吉田有利による寛政12年(1800)の蝦夷地紀行。『蝦夷道中記』の別名でも伝わる。東北大学附属図書館狩野文庫所蔵、享和2年(1802)に麒麟館雀翁が書写した1冊を収録する。公開画像はマイクロフィルムから電子化されたもの。

蝦夷地言葉

日本語の語句にアイヌ語を片仮名で対応させた語彙集。身体、親族、自然などに関する語を収める。神戸大学附属図書館住田文庫所蔵、嘉永2年(1849)書写の1冊を収録する。

蝦夷東西考証

前田夏蔭による東西蝦夷地および北蝦夷地の地理、沿革、風俗の考証。とくに北蝦夷地、すなわち樺太について詳しく記す。嘉永7年(1854)の題言を持つ。北海道大学附属図書館所蔵、安政6年(1859)に山内豊城が書写した上下2巻合冊の1冊を収録する。

蝦夷雑話

葛西因是による蝦夷地関係の記録。本文中に寛政12年(1800)の記載があり、アイヌ語彙集「訳蝦夷辞」を収める。近世のアイヌ語の語彙と仮名表記を読む資料である。

松前志

松前広長が松前・蝦夷地の地理や産物、歴史をまとめた地誌。別名『北倭志』。天明元年(1781)の自序を持つ。筑波大学附属図書館所蔵の写本2冊を収録する。全10巻のうち巻9を欠き、巻1–8・10が残る。墨書と朱書の書き入れや訂正がある。画像提供:筑波大学附属図書館。

奥北地理分見略記

塩隆好が記した北方の地理・里程調査。仙台藩の北方派遣に備え、南部の鬼柳から松前・箱館に至る経路を調べたもので、文化4年(1807)の序を持つ。下巻には「蝦夷言語大略」を収め、日本語とアイヌ語の語彙を対照する。「松前氏之略説」「魯西亜之説」「蝦夷地異国人乱妨之大略」なども併録する。北海道大学附属図書館所蔵の写本、上・中・下3冊を収録する。

蝦夷拾遺

天明5年(1785)の幕府による蝦夷地踏査に基づく報告書で、翌年の序を持つ。地理、人物、産物のほか、ロシア人や山丹人に関する記述を収める。北海道大学附属図書館所蔵の正・補と、名古屋大学附属図書館神宮皇学館文庫所蔵の元・亨・利・貞・別巻を収録する。北海道大学本の補巻にはアイヌ語彙を記した「蝦夷国語略」があり、名古屋大学本には彩色絵図がある。

念仏上人粉引歌蝦夷言

粉引歌と「蝦夷言」に関する記述を収める資料。国立公文書館内閣文庫に伝わる。歌の詞章と、本文に記されたことばの表記を読むことができる。

蝦夷漫画

松浦武四郎がアイヌの生活や風俗を絵と文章で記した書。イナウなどの祭具や踊りを描き、図中にアイヌ語の名称や解説を添える。東京藝術大学附属図書館所蔵の刊本1冊を収録し、見返しには安政6年(1859)と記される。

蝦夷松前一円図

安政6年(1859)、文亀堂刊の大型の蝦夷地図。図中の題名は「改正蝦夷輿地全図」。海岸線や地名に加え、周囲に各地の里程とアイヌ語を記す。幕末の地理認識と、地図に添えられたアイヌ語の表記を読むことができる。

夷酋列像附録

松前広長による『夷酋列像』の附録。寛政2年(1790)の著述で、別名『毛夷図画国字附録』。クナシリ・メナシの戦いと、肖像に描かれたアイヌの有力者を調べるための史料。

近世蝦夷人物誌

松浦武四郎が蝦夷地で出会い、見聞したアイヌの人々の生涯や言行を記した人物誌。個々の人物を通して、幕末のアイヌ社会と和人との関係を伝える。石水博物館所蔵の自筆稿本、初編3巻3冊を収録する。

蝦夷広覧

温井亨による蝦夷地の動植物や地理についての著作。項目ごとに解説を立て、先人の説を付す。北海道大学附属図書館所蔵の写本1冊を収録する。書名は巻頭と題簽、著者名は題簽による。書写者と詳しい書写年は未詳。

蝦夷談筆記

松宮観山がまとめたとされる、宝永7年(1710)成立の蝦夷地の記録。松前・蝦夷地の事情やアイヌの風俗を記し、「蝦夷言葉」としてアイヌ語の語彙を収める。18世紀前半のアイヌ語と、その仮名表記を知るための資料である。 本コレクションには、異本と考えられる『蝦夷寿那子』も収める。同書の元文元年(1736)の序文には、松前の通詞・中西勘右衛門の記録をもとに編んだ旨が記されている。収録本は東北大学附属図書館狩野文庫所蔵の天保14年(1843)写本、全10巻2冊。平仮名表記のアイヌ語彙を含むが、一部に語彙の脱落や日本語訳との対応のずれが指摘されている。各写本を読み比べることで、語彙や表記の違い、書写による変化を確かめられる。

蝦夷語集

上原有次(熊次郎)編のアイヌ語語彙集。日本語の見出しに対応するアイヌ語を記した、江戸時代の大部の辞書である。国立公文書館内閣文庫に昌平坂学問所旧蔵本が伝わり、語彙や仮名表記をほかの近世アイヌ語資料と比較できる。

東蝦夷夜話

箱館奉行所の雇医師・大内余庵が、東蝦夷地で見聞した風俗・地理・伝説などを記した書。田崎草雲・歌川貞秀の挿絵を収める。文久元年(1861)刊、全3巻3冊。

夕張日誌

松浦武四郎による夕張地方の紀行。安政4年(1857)の調査をもとに、内陸の行程や地名、土地の様子を記す。『東西蝦夷山川地理取調紀行』の一冊。信州大学附属図書館所蔵の刊本1冊を収録し、万延元年(1860)の凡例と挿絵を持つ。

久摺日誌

松浦武四郎が安政5年(1858)に釧路を起点として、摩周・弟子屈・阿寒湖などを調査した紀行。地名や景観、アイヌの集落について記す。神戸大学附属図書館所蔵の刊本1冊を収録し、文久元年(1861)の跋と挿絵を持つ。

東夷物産誌稿

蝦夷地の産物を記した本草・物産資料。植物のアイヌ語名や形状、利用法を記す。渋江長伯に帰されるが、跋にはその門人の記録とある。同志社大学図書館所蔵『海表異聞』第37冊の写本を収録する。

蝦夷語箋

上原熊次郎によるアイヌ語辞書。『蝦夷方言藻汐草』に関わる語彙を小冊子にまとめたもので、日本語とアイヌ語の対応を記す。幕末に利用されたアイヌ語の語彙と仮名表記を調べることができる。

蝦夷道中記

磯谷則吉が享和元年(1801)、蝦夷地取締御用掛・松平忠明の巡見に随行した際の道中日記。箱館を出発し、白老、湧払、石狩、宗谷、斜里、浦川を経て箱館へ戻る旅程を記す。巻末に各場所の一覧を付す。北海道大学附属図書館所蔵の写本1冊を収録する。

天塩日誌

松浦武四郎による、安政4年(1857)の天塩川流域の調査記録。川沿いの地名や行程、アイヌの人々から得た見聞を記す。国文学研究資料館所蔵の刊本1冊を収録し、文久2年(1862)の跋を持つ。

終北録

会津藩士・高津泰(淄川)が、文化5年(1808)の樺太警備に赴いた際の見聞を記した紀行。別名『戍唐太日記』。樺太での滞在や警備の様子を伝える。神戸大学附属図書館所蔵の安政4年(1857)刊本1冊を収録する。

蝦夷旧聞

鈴木善教が蝦夷地に関する記事を集め、惣説、服従、漂流、魯西亜侵蝦夷などの項目に分けて編んだ記録。安政元年(1854)の序を持つ。北海道大学附属図書館所蔵の上下2冊を収録する。題簽には「鈴木善教自筆」と記される。

蝦夷之記

近世後期の写本。全四巻を一冊に収め、蝦夷地の風俗・制度・産物、シャクシャインの戦いなどを記す。巻二末に「蝦夷詞一覧」と松前氏の系 図、巻末にアイヌの風俗を描いた絵図を収録する。アイヌ語の語彙と、近世の和人によるアイヌ社会の記述を読むことができる。

渡島筆記

アイヌの習俗や伝承を記した筆記。身体や生活に関する語彙、オキクルミなどの伝承、イナオ、役職や儀礼についての記述を含む。近世の和人がアイヌのことばや口頭伝承をどのように聞き取り、書き留めたかを読む資料である。東北大学附属図書館狩野文庫所蔵の写本1冊を収録する。画像は同文庫のマイクロフィルムから電子化されたもの。

蝦夷沿革考

山田慥斎が輯校した蝦夷地に関する著作。上巻に「内部蝦夷」、下巻に「北蝦夷」と附録を収める。北海道大学附属図書館所蔵の写本、上下2冊を収録する。書写者と書写年は未詳で、朱墨の書入れがある。

蝦夷行程記

享保期の採薬使による調査記録などをもとにまとめられた蝦夷地の地誌。各地の行程とともに、アイヌの暮らしや景観を挿絵で伝える。阿部喜任纂述、松浦弘(武四郎)校訂の刊本がある。

石狩日誌

松浦武四郎による石狩地方の調査記録。行程や地名、各地の様子を記し、アイヌ語地名と地域の歴史を調べる資料となる。『東西蝦夷山川地理取調紀行』の一冊で、内題は『丁巳石狩日誌』。北海道大学附属図書館所蔵本1冊を収録する。

蝦夷紀行

蝦夷地に関する紀行資料。龍谷大学図書館には間宮林蔵著として整理された三冊の写本が伝わる。表紙の題名は「蝦夷記行」。

知床日誌

松浦武四郎が安政5年(1858)旧暦4月27日から5月8日まで、根室から知床半島をまわり斜里へ至った行路を記す紀行。海岸の地名や集落、旅見聞を伝える。奈良女子大学学術情報センター所蔵の刊本1冊を収録する。

蝦夷チヤランケ・并淨瑠理言

アイヌ語を片仮名で記し、朱書の日本語訳を付した写本。「チヤランケ前口上」「酒盃之席亭主江祝儀之口上」「浄瑠理」を収める。米国議会図書館アジア部所蔵の1冊を収録する。書写者と書写年は未詳。公開画像は表紙、本文の見開き5画像、裏表紙、バーコードの全8画像。

蝦夷島奇観

秦檍丸(村上島之允)がアイヌの生活や風俗を絵と文章で記録した図説。衣服、道具、住居、儀礼などを取り上げる。図中の名称や説明文から、江戸時代のアイヌ文化と、それを記録した和人の見方を読み取ることができる。

蝦夷嶋巡行記

寛政10年(1798)の幕府蝦夷地調査隊に参加した筆者の紀行。松前から宗谷まで進み、帰路は石狩川・ユウフツを経由する。近世の道筋や地名を、巡行の順序に沿って読む資料である。北海道大学附属図書館所蔵、寛政11年(1799)の年記を持つ写本1冊を収録する。所蔵館の目録は公暇斎蔵の名を掲げ、自筆本の可能性を示している。

唐松の根

樺太の元番人・太郎治の記録。書誌には「蝦夷言唐太通詞申上書」とあり、樺太の通詞に関わる資料である。大阪大学附属図書館懐徳堂文庫所蔵、中村小市郎書写の1冊を収録する。酉年8月の書写とあるが、西暦年は未詳。

十勝日誌

松浦武四郎による、安政5年(1858)の十勝地方の調査記録。十勝から富良野・上川へ通じる道筋を探り、各地の地名やアイヌの人々との関わりを記す。信州大学附属図書館所蔵の刊本1冊を収録し、万延2年(1861)の跋と一部色刷りの挿絵を持つ。

蝦夷風俗物産質問筆記

官医・坂立節による、蝦夷地の風俗や物産についての質問筆記。アイヌの身体や入墨などに関する記述を含み、当時の観察や関心を伝える。扉に天保11年(1840)10月3日の日付を持つ。神戸大学附属図書館住田文庫所蔵の写本1冊を収録する。朱墨の書入れ、片仮名の付訓、付箋や訂正が残り、本文には虫損がある。

蝦夷人言葉集

日本語の語句にアイヌ語を片仮名で対応させた語彙集。上原熊次郎・阿部長三郎に帰される。同志社大学図書館所蔵『海表異聞』第10冊の写本を収録する。外題および同叢書の総目録では『蝦夷方言』と題される。

蝦夷草紙

最上徳内が蝦夷地での調査をもとにまとめた地誌。蝦夷地・千島・樺太の地理、アイヌの風俗・生業・ことば、松前藩の支配や交易を扱う。各地での見聞とともに、蝦夷地の統治をめぐる著者の考えを伝える。

蝦夷地写生帖

蝦夷地と樺太各地の景観を描いた写生図集。北海道大学附属図書館所蔵の1冊を収録する。原本は墨絵に淡青の彩色を施したもので、書名は表紙による。作者と制作年は未詳。

北海道蝦夷語地名解

永田方正が北海道各地のアイヌ語地名を集め、明治24年(1891)に刊行した地名集。地名の表記と意味について著者の解釈を記す。現在の地名との対応や、明治期に記録されたアイヌ語地名を調べる資料となる。