キリシタン関連史料を翻刻

コレクション: コレクション1

吉利支丹退治物語. 中 - 翻刻

吉利支丹退治物語. 中 - ページ 16

ページ: 16

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【右丁】 さるといふ。白翁(はくおう)具(つふさ)にきゝて。それよりして。 伝宇須の。ぶつほうのおくいはなきかととふ。 印留慢(いるまん)こたへていはく、伝宇須の。まんほう広(いろき)【注①】 ことは。くはうだいむへんにして。人けんのちゑに およひかたし。(二 )【注②】経論(さやうめん)【注③】やま〳〵おほし。はくおうの いはく。なんをうつべし。つゝしんて。きゝたまへ 伝宇須といふは。てんちかいひやくの。ほとけと うけたまはるさためて。なんばんには。さやう にこそおもひつらめ。とうてんぢく。わかてう には。天神七代。地神五代。日本記にも。漢書(かんしよ)に 【左丁】 も。あさゆふこれをみるなり。てうすといふこと は。はじめてこれをきくなり。てんちかいひやく のほとけにては。あるべからず。とかくてんちか いひやくよりの。おにゝてあるへし。第(だい)一しんら まんぞう。人ちくさうもく。日月こと〳〵く。 つくりたまふといふ。たはことをはさしおきて まづ。人げんをつくりてなにの。ために入申やう のいはれをよくきかん能毒(のうどく)のなき事は。よも あらし。たゝしかいとりのごとく。なくさみものに なるか。又ぬし一人さひしさに。はなしとぎに 【注① 「広」の振り仮名は「ひろき」の誤ヵ】 【注② 「。」の右に「二」または「ニ」】 【注③ 「経論」の振り仮名は「きやうろん」の誤ヵ。または、キリシタンの用語の何かヵ】