翻刻
【右丁】
ふつほうをも。一さくに。つくりたまはて。数千(すせん)万
里をしのぎ。此小国まで。ほうをひろめに。
きたりたまふは。神通(じんづう)のなき。どんなる。ほと
けなり。第三に。伝宇須を。はたものにかけ。あると
きは。いばらからたちの中へ。をいこめられて。
のうらんひつはくに。あはせたるよし。七だんの。
だんきのうちに。とくときく。かやうの。むほん
人をつくりおかるゝ事。むふんべつあさましき
事なり。第四に。たれかやとふともなきに
人げんをつくりて。《振り仮名:波蘿夷■雲|はらいぞう》。いぬへるのといふ。
【左丁】
ぢこく。ごくらくを。つくりあけつ。さけつ。
すいきやう人なり。人げんはたかきも。いやしき
も。四 苦(く)。八 苦(く)の。なきもの一人もなし。さやうのこと
をうらみて。はたものには。かけつらん。とかくおに
とはみへたり。印留慢。しばらく。くちをとぢて
いたりけるが。やゝ有て申やう。伝宇須。此せかい
大あるじの。てがらには。天照太神(てんしやうだいじん)。春日。八まんの
ほうでんへ。あがりて。ふん小へんをしたりとも。
ばちのあたるまじきを以て。こんほんの仏
としるへし。伯翁(はくおう)きゝてにくき。やつめが。荒言(くはうげん)