翻刻
到(いた)り竟(つい)に没(ぼつ)す其(その)一生(いつしやう)著(あらは)す所(ところ)の書冊(しよさく)極(きわ)めて多(おゝ)し
然(しか)れとも和蘭(おらんだ)に伝(つたは)らさる者(もの)亦(また)多(おゝ)し其(その)学術(がくじゆつ)に於(おけ)
る博(ひろ)くして通(つう)ぜざる所(ところ)なし又(また)寰宇(せかい)の理学(りがく)弁物(べんぶつ)
多識(たしき)の説(せつ)に明(あきら)かなり其(その)「アステチア」《割書:地|名》に居(お)る時(とき)
詩 名(めい)一時(いちじ)に騁(へい)すと云(いふ)
因(ちなみに)云(いふ)。厄勒祭亜(ぎりしや)国(こく)。今(いま)都爾其(とるく)と云(いふ)此国(このくに)は「アガイ
セ」【」記号脱】海(かい)。地中海(ちちうかい)。玉 泥西海(にすかい)。祋古(とるく)《割書:或は都爾|其に作る》を以(もつ)て其(その)
四境(しくは[い])を限(かぎ)る初(はじ)め享徳(きやうとく)三年 彼国(かのくに)の紀元(きがん)一千四
百五十四年 祋古(とるく)の兵(ひやう)既(すで)に公斯璫丁諾波児(こんすたんちのをぽる)を
を【衍】取(とつ)て之(これ)に拠(よ)り又(また)兵(へい)を進(すゝめ)て此国(このくに)を敗(やぶ)り其民(そのたみ)