翻刻
破(やぶ)つて独立(とくりう)して一(ひとつの)王国(わうこく)と為(な)る後(のち)に国名(こくめい)を都(と)
爾其(るく)と改(あらた)む是(これ)より前(まへ)文政(ぶんせい)八年 涅弟爾蘭田(おらんだ)の
人(ひと)厄勒祭亜(ぎりしや)を扶(たす)け其(その)交易(かうえき)旺盛(さかん)ならしめんと
欲(ほつ)し同志(どうし)の士(し)を募(つの)りて各々(おの〳〵)其(その)得(え)んと欲(ほつ)する
産物(さんぶつ)を告(つげ)しめ力(ちから)を戮(あは)して彼(か)れに往(ゆき)て交易(かうえき)せ
んとし乃(すなは)ち請帖(しやうでう)【左ルビ:タノミテウ】を国中(こくちう)に発(はつ)す其(その)請帖(くはいぶん)の初条(はじめ)
に云
○方今(いま)欧邏巴(えうろつは)州中(しうぢう)事変(しへん)多端(たたん)なりと雖(い)【虽は俗字】へども
後(のち)の史(し)【左ルビ:シヨモツ】を記(き)する者(もの)をして今(いま)を相像(しやうざう)【左ルビ:オモヒヤル】せしむ
るに足(た)るの一大事(いちだいじ)あり夫(それ)厄勒祭亜(ぎりしや)の民人(ひと〴〵)