翻刻!九州大学の書物たち

コレクション: 漂流記コレクション

宇佐浦より漂流留 - 翻刻

宇佐浦より漂流留 - ページ 11

ページ: 11

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一此度も紀州の人ハフ国へ流され宇佐人より少早く帰国  して長崎奉行より御渡被成よし也 一以前に浦賀へ来りたる大船は全く軍船にも非す測量  抔する船也子細は日本の地測量の節又は鯨船抔漂  流の節水薪の恵みを得ん事頼度若も容易に不相成  時は人質にても置可申儀申入置候之処日本人殊の外騒  きたるとてあきれ居申由一体日本人は短気なるもの  と云彼国は寛仁のみならす只今開ヶ申国柄中之他邦  を伺ひ取工み抔決てなかりしと也 一彼国をイギリス人少々持居申交易の地とす 一アメリカ国王の居は平地屋敷建大名類に大城を構へ  たるもの数多あり 一諸の王□?の上大なる鏡を置く数百里の中其鏡  にうつりて掌を見るが如し 一一度王たる人隠居すれは隠居料一生安楽なり 一官人等も往来権威を取ると云事曽てなし 一人品は上下衣服の色を以て分別す 一民百姓たりとも学問次第にて挙る用る 一学問宜き人は官人に非すとも上品の服を許され用ゆ 一アメリカ国最中開け申国にて学術年々精くなる 一アメリカ船中に色々の道具を入る船の何百里来りしと  云事を知る器もあり 一万次郎携来る道具にヤスリの類又は樽屋道具の類  多し是は船中諸道具を直すもの也 一居宅ヒイトロの障子を入るまた度ものはラシヤを用る 一ラシヤ織には車を仕掛けン?メン羊の毛を刺り夫を糸