翻刻
【右丁】
六月《割書:赫曦(かくぎ) 火老(くはらう) 元陽(げんやう) 朔月(さくげつ) 金柔(きんじう) 旦月(たんげつ) 鶉火(しゆんくは)
|暑劇(しよげき) 溽暑(しよくしよ) 祖暑(そしよ) 林鐘(りんしやう) 常夏月(とこなつづき) 風待月(かぜまちづき)》
七月《割書:夷則(ゐそく) 烹葵(はうき) 蘭月(らんげつ) 蘭龝(らんしう) 親月(しんげつ) 文披月(ふみひろげつき) 七夕月(たなばたづき)|鶉尾(しゆんび) 賓涼(ひんりやう) 孟秋(もうしう) 初秌(しよしう) 相月(さうげつ) 女郎花月(をみなへしづき)》
八月《割書:葉月(はげつ) 剥棗(はくそく) 豆雨(とうう) 王秋(わうしう) 雁来(がんらい) 南呂(なんりよ) 月見月(つきみづき)|壮月(さうげつ) 桂秋(けいしう) 秋涼(しうりやう) 深秋(しんしう) 清秋(せいしう) 西頴(さいゑい) 秋風月(あきかぜづき)》
九月《割書:玄月(げんげつ) 衣裌(いこう) 菊月(きくづき) 授衣(じゆい) 鴻賓(こうひん) 杪秋(べうしう) 暮商(ぼしやう)|築陽(ちくやう) 涼秋(りやうしう) 窮秋(きうしう) 暮秋(ぼしう) 晩秋(ばんしう) 長月(ながつき) 季商(きしやう)》
十月《割書:小春(こはる) 孟冬(もうとう) 神無月(かみなづき) 初冬(しよとう) 方冬(はうとう) 暢月(ちやうげつ) 時雨月(しぐれづき)|上冬(しやうとう) 盈春(ゑいしゆん) 陽月(やうげつ) 玄冬(げんとう) 應鐘(をうしやう) 星冬(せいとう) 厳冬(げんとう)》
十一月《割書:霜月(しもつき) 一陽(いちやう) 日凍(につとう) 冰壮(へうさう) 黄鐘(わうしやう) 霜天(そうてん) 霜朝(そうさく)|子月(しげつ) 雲半(うんはん) 風寒(ふうかん) 朔易(さくい) 鴨月(おうげつ) 千月(せんげつ) 霜降月(しもふりつき)》
十二月《割書:極月(ごくげつ) 臘月(らうけつ) 弟月(おとゝづき) 季冬(きとう) 黄冬(わうとう) 大呂(たいりよ) 除月(じよげつ)|凋年(てうねん) 歳閑(せいかん) 歳竟(せいきやう) 窮月(きうげつ) 窮景(きうけい) 苦寒(くかん) 春待月(はるまちづき)》
壱字異名(いちじいみやう)陬(むつき)《割書:正|月》如(きさらぎ)《割書:ニ|月》寎(やよひ)《割書:三|月》余(うつき)《割書:四|月》皐(さつき)《割書:五|月》且(みなつき)《割書:六|月》相(ふつき)《割書:七|月》壮(はつき)《割書:八|月》玄(ながつき)《割書:九|月》陽(かみなづき)《割書:十|月》辜(しもつき)《割書:十一|月》除(しはす)《割書:十二|月》
【左丁】
●時候之詞(じこうのことば) 餘寒強(よかんつよく)《割書:【折目で不読】|冬のごとくきび|しき時節をいふ》《割書:又》餘寒甚敷(よかんはなはだしく)《割書:【折目で不読】|やはりきびしくひへる|をいまだよかんといふ》
《振り仮名:●凄|さへかへりさむし》《割書:冬のやうに空|さへて又さむく|なるをいふ》春寒(しゆんかん)難(がたく)_レ退(しりぞき)《割書:これは二月頃に成|てもやはりさむさの|やまざる時節をいふ》春寒(しゆんかん)難(がたく)_レ去(さり)《割書:上に同じあたゝかに成|そふでもいまださむさ|のあるをいふなり》
《振り仮名:●春暖相催|やう〳〵しゆんだんあいもよふし》《割書:是は二月にも|なりてもやう〳〵|あたゝかになり|かける時節を云》暖和相成(だんわにあいなり)《割書:是は二月の末或は|三月に至りほの〳〵|とあたゝかに成たる|じせつなり》暖気相催(だんきあいもよふし)《割書:大ぶんあたゝかに|なりたるじせつの|ことなり》
《割書:だんきといふは|●のすへ三月|頃の事と思ふべし》薄暑之節(はくしよのせつ)《割書:先四月と心得べし|四月より五月へかけ|そろ〳〵あつさの時節也》《割書:又》向暑(かうしよ)《割書:又》迎暑(かうしよ)《割書:二ッともおなじ|心なりあつさに|むかふといふ心也》
《割書:これも四月|より五月へ|かけての時節也》暑気相増(しよきあいまし)《割書:又》暑気相募(しよきあいつのり)《割書:二ツとも次第にあつさ日々に|ます時分のことば也凡五月の末|より六月どようまへかけて|いふことばなり》大暑(たいしよ)
甚暑(じんしよ)《割書:あつさのつよき時分也|六月土用中と心得べし|暑気の見廻の詞なり》残暑之砌(ざんしよのみぎり)《割書:土用の明てもあとへあつさの|のこりたるをいふことばなり|土用すぎざればざんしよ|とはいはず》未残暑(いまだざんしよ)□
未残暑甚敷(いまだざんしよはなはだしく)《割書:二ッながら土用過てもやはり|あつさのつよきじせつをいふ|よかんの詞と同じかく合なり》秋暑(しうしよ)難(がたく)_レ去(さり)《割書:二ッとも□|春かんの□|たき心とおなじ》
《割書:かくとしるべし|七月より八月|かけての詞也》秋冷相催(しうれいあいもよふし)《割書:やう〳〵すゞしく成かけ|たるをいふ心なり七月中|ころより八月かけての|じせつとこゝろえべし》余程冷気(よほどれいき)《割書:凡八月之半ほ□|すゞしく成□|時節なり》
【●は墨消し】