翻刻
【右頁上段】
およそよの中に
美じんなきにはあら
ねども三十二 相(さう)
そろつた
ものは又
なきもの
なり心ざしの
よい人はあれども
まさかせいじん
けんじんといわるゝ
ほとの人はなきが
ごとしさればかたちに
かけたるところあるは心
にかけたる所あるににたり
かたちはめにみゆれど心は
めにみへずゆへに今
かりにそのかたち
をもつて心をろん
ずべし人としが
よればあたまはあかく
はげてひかりがでるこrこれを
やくわんあたまといふとしより
【左頁上段】
のあさぢやをこのむも
このいわれなりまたはとし
よりてのちつま子をうし
ないゑてちやのみ
ともだちをいれた
がるものなりこれ
まつたくやくわんの
なすところなり
そこでむすこは
とんだちやがまと
わるく思ふもむり
ならねどやくわんは
みがくほとひ
かりがでるもの
にてそのひ
かりがむすこへ
うつりて人なかで
ばかにされぬといふも
みなおやのひかりゆへなれ
ばとかくこう〳〵をつくしてや
くわんのあたりを心がけや
くわんあたまをへこませぬ〇
【左頁中段】
〇ようにするが子
のやくめといふべ
し
【右頁下段】
〽どうこ【銅壺】なおしがきたら
よんでおくりやれけさ
かみゆひにこびん【鬢】を
ちよいとやられたから
ちともる【漏】るようで
ござる
〽やくわんあたまをへ
こませればおやを
つぶしにするよふ
なものならふこと
ならいつまでも
いけておきたいも
のだとこのむす
こふるかねかいの
ようなせりふを
いつてゐる
〽にばなはどひんに
いたしませうあなた
のおつむりではかなけか
でませう