翻刻!江戸の医療と養生

コレクション: コレクション3

広益秘事大全 3巻. [5] - 翻刻

広益秘事大全 3巻. [5] - ページ 13

ページ: 13

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【右丁頭書】 油(あぶら)にていため葱(ねぎ)など多(おほ)く具(ぐ)を 入て醬油汁(しやうゆしる)にしすり生姜(しやうが)の吸(すひ) 口(くち)にするをすつぽんもどきといふ 近来(きんらい)流行(りうかう)する故に客(きやく)にも出す べし但(たゞ)し酒(さか)しほを多くいれてよ く煮(に)あとよりしやうゆをさす也 ○堅魚(かつを) 生(なま)がつを江戸(えど)にて 甚(はなはだ )賞翫(しやうくわん)する物なれど上方より中(ちう) 国辺(ごくへん)には甚/少(すくな)し作(つく)り身(み)は山葵(わさび)の 醬油よろしからし酢(す)みそもよし 生(なま)ぶしとてむしたるまゝの物上方に おほしこれは其まゝ切(きり)ておろし じやうゆにて用ゆ又とうふ竹子(たけのこ) など具(ぐ)を取合せ平(ひら)にもすべし いりつけたるは甚/下品(げひん)也おろし 大根(だいこ)のなますにするもよし ○鰤(ぶり) いりつけて大根おろしを 【左丁頭書】 【挿絵】 取合せむかふ付(つけ)にすべし作り身は わさび大根の醬油(しやうゆ)よし塩(しほ)ぶりは かへつて上品なり正月の頃/雑煮(ざふに)に いれまたかす汁にもし或は焼(やき)て おろし醬油をかくるなど色々也 塩(しほ)のから過たるは用(よう)少(すくな)し ○烏賊(いか) うすくあぢをつけて あへものにし竹子(たけのこ)とゝもにからしあへ 【右丁本文】 一/小麦(こむぎ) 小麦は尤(もつとも)種子(たね)をえらぶべし種子あし  ければ生(おひ)かぬるもの也/肥(こやし)は灰(はひ)ごえよろし少し  湿気(しつけ)のある地よろし其外は大麦のごとし 一/蕎麦(そば) 立秋(りつしう)の前後(ぜんご)に種を下し厚(あつ)くまくべし  大かたはちらしまきよし灰ごえ又/牛馬(ぎうば)の糞(ふん)よし  塩竈(しほがま)のこげ灰など大によろし地は大にかわきたる  がよし山畠(やまばた)焼野(やけの)などにも蒔(まく)べし 一/粟(あは) 種子に類おほし撰(えら)びて蒔(まく)べし地は肥(こえ)た  る地よろし肥は灰ごえよろし夏(なつ)粟は三月より  五月まで秋(あき)粟は六月/下旬(げじゆん)までにまくべし少し  しめりけのある時まくべし 一/黍(きび) 黄白(わうはく)の二種(にしゆ)あり粘(ねば)るをもちとし黄(き)にして  粘らざるをうるとす四月中にまくべし灰ごえ人(にん) 【左丁本文】  糞(ふん)を肌(はだ)ごえにして薄(うす)くまく也 一/蜀黍(たうきび) 瘠(やせ)たる地には宜(よろ)しからず二月/種子(たね)を  うすくまき七八寸の時/移(うつ)し植(うゝ)べし少し湿(しめり)ある地  を好(この)むもの也/一種(いつしゆ)たけひきく穂(ほ)の下より茎(くき)の  かゞむあり実(み)多(おほ)く早(はや)く熟(じゆく)す上品也 一/稗(ひえ) ひゑに水陸(すゐりく)の二/種(しゆ)あり尤(もつとも)穀(こく)の中(なか)にて卑(いや)  しきものなれどもいかなる地にも生(おひ)たつものなれば  山谷(さんこく)のさかしき所/新開(しんがい)の潮(しほ)けある田また焼畑(やきはた)洪(こう)  水(すい)の跡(あと)の田(た)などに蒔(まき)て益(えき)ある事多し 一/大豆(まめ) 黒(くろ)白(しろ)緑(みどり)黄(き)の四種あり三月上/旬(じゆん)より四月  上旬までを蒔時(まきどき)とす肥地(こえぢ)は却(かへつ)てよからず田(た)の畦(あぜ)  などに泥(どろ)をおきて深(ふか)くさし蒔(まく)べし灰(はひ)もよろし  一尺ばかりの時/梢(さき)をつみてのびぬやうにすべし 【枠外丁数】百廿一