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広益秘事大全 3巻. [5] - 翻刻

広益秘事大全 3巻. [5] - ページ 16

ページ: 16

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【右丁頭書】 【挿絵】 にしてよし ○鰯(いわし) 塩やき酢(す)いりなど常(つね)の ことなり酢にひたしてきらす にたゝむもよし山椒(さんしやう)生姜(しやうが)など 香気(かうき)あるものをいれてあしき臭(にほひ) をさるべし此外めづらしき事も あるべけれどいづれ下品(げひん)なり。 はかりいわしとて小(ちいさ)き内にはぬた又 【左丁頭書】 酢(す)いりなどにしてよしあぶりて から汁にいれたるもよし ○つなし 早(はや)ずしにわりて漬(つけ)る を第一の味(あぢ)とす生姜(しやうが)木(き)くらげ 炒(いり)をの実(み)などいれてよしやきて醬(しやう) 油(ゆ)をかけ或はねぎとなんば煮(に)に するなどは下品なり骨(ほね)ともに さく〳〵と細(ほそ)くつくりからし酢(す)の ぬたにしたるもよし田楽(でんがく)もよし ○このしろ つなしの大なるなり つかひかた大かた同じ ○ざこの類 雑喉(ざこ)は大かたいり つけてむかふ付にする也/油(あぶら)つよき 魚(うを)は酢いりよしえびざこなどは 中に上品なり又/菜(な)のるいと煮合(にあは)せ 或(あるひ)は汁にもする也かますごといふ 物はいかなごともいふ生(なま)なるはあぶら 【右丁本文】  太(ふと)くなり香物(かうもの)にして味(あぢ)よし煮(に)てくふには赤土(あかつち)  の和(やわ)らかなる処(ところ)のもの味甘くして和(やわ)らか也いかほど  も深(ふか)くうち返し濃(こき)糞(こえ)を多くうちほしつけ置  て蒔(まく)べし六月にまけば早(はや)く太(ふと)くなれど虫(むし)生(しやう)じ  安(やす)し所によりて差別(しやべつ)あるべし油糟(あぶらかす)干鰯(ほしか)人糞(にんふん)  いづれも多(おほ)く用ゆるほどよし夏大根(なつだいこん)は別(べつ)に一種(いつしゆ)  なり春(はる)の彼岸(ひがん)過にまく也此外/種類(しゆるい)おほし 一/蕪菁(かぶらな) 大根(だいこん)より廿日(はつか)もおそくまく也/赤(あか)かぶ  らといふ一種(いつしゆ)ありふるき家跡(いへあと)などによく蔓(はびこ)る也  灰糞(はひごえ)にてまくべし蒔(まき)たる上を少(すこ)しふみたるが  よし雨後(うご)は其まゝにてもよし中うちはせぬ  方よし上(うへ)に根(ね)をあらはしたるがよし民家(みんか)の  食物(しよくもつ)に無類(むるい)の物なり 【左丁本文】 一/菘(な) 菘(すう)の類に種々(しゆ〴〵)あれと水菜(みづな)これにあた  れり作(つく)りやうは蕪菁(かぶら)のごとし上品なり 一/油菜(あぶらな) 八月にまき冬中(ふゆぢう)の菜(さい)とし香物(かうのもの)にす  味(あぢ)尤(もつとも)よし十月/或(あるひ)は正月の比/移(うつ)し植(うゑ)て三月  の比/花(はな)さき実(みの)るを収(をさ)めて油(あぶら)にしぼる大に利益(りえき)  あり麦作(ばくさく)に換(かふ)る所もあり 一/芥(からし) 八月/苗地(なへぢ)を打かへし能(よく)こやしうすく蒔(まき)  苗(なへ)四五寸の時/肥地(こえち)を畦(うね)つくりし一尺はかりに一本  づゝうゑ濃(こき)糞(ふん)灰(はひ)ごえ水ごえとも多(おほ)くそゝぐべし  冬(ふゆ)春(はる)葉(は)をかぎ洗(あら)ひて水気を乾(かわか)し少々色づき  たる時/塩漬(しほづけ)にして食(くら)ふべし実(み)を搗(つき)て料理(れうり)に  つかふ事人の知るがごとし 一/胡蘿蔔(にんじん) うゑやう大根(だいこん)にかはる事なし 【枠外丁数】百廿四