翻刻!江戸の医療と養生

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広益秘事大全 3巻. [5] - 翻刻

広益秘事大全 3巻. [5] - ページ 17

ページ: 17

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【右丁頭書】 つよきに過て臭気(しうき)あり塩(しほ)いりに して売るもの味(あちは)ひよろしく上品 なり二はい酢(す)又/酢(す)みそなどにて 向へ付るちさの葉(は)三葉(みつば)などあし らひてよしみそ汁に入てもよし 西国(さいこく)にてはいかなご醬油(しやうゆ)とて塩(しほ)を あはせて貯(たくは)へ置其汁をものゝ煮出 にすることありめづらしきもの也 ○さいら 江戸(えど)にてさんまといふ いりつけて向(むかふ)へつける也/酢(す)いりのかた よろしこれも下品なり  ◦塩魚(しほうを)の類 ○塩鯛(しほだひ) 昆布(こんぶ)を入てすまし 汁にしこせうの吸口(すひくち)よし大根(だいこん)と せんば煮(に)にしてもよし其外/菜(な)の 類と煮合(にあは)せてもよし ○塩ぶり 酒煮(さかに)にして味ひよし 【左丁頭書】 なますにしたるもよし其外は 上にもいへり ○鯨(くじら) 塩くじらは牛蒡(ごばう)のさ さがき大こんなど取みそ汁にし たるもよしすましにて柚(ゆ)山(さん)しやう の粉など吸(すひくち)にするもよし水菜(みづな)に 取合せて平(ひら)にも付るなり若菜(わかな) ねぶかにんじんなとも入べし 皮(かは)くじらは夏までも用る物なり 牛蒡(ごばう)なすびなどいれて汁にもし 大根(だいこん)ねぎなどをも取合(とりあは)すべし 吸口/唐(たう)がらし干さんしやうよろし 煮付(につけ)ても用ゆ茄子(なすび)かもうりなど 取合(とりあは)せてこしやうをかけ平(ひら)にすべし 又/細(ほそ)くつくりからし酢(す)みそにてあへ 又ねぶかなと取合せてさし身にも する也さし身は湯(ゆ)をかけてよし 【右丁本文】 【挿絵】 一/茄子(なすび) 種子(たね)は二番(にばん)なりのうるはしきがよく熟(じゆく)し  たる時わりて子(み)をあらひてよく乾(かわか)し収(をさ)めおくべし  苗地(なへち)はよく糞(こえ)をしおきて細(こま)かにうち二月の中(ちう)  過(すぎ)て蒔(まく)べし二三寸の時うつし植(うゑ)て水ごえなど  よろし肥(こやし)多ければよく栄(さか)えて実(み)おほくとれる也  地(ぢ)に焼(やき)ごえしたるもよろし 【左丁本文】 一/菠䔖(ほうれんさう)【䔖は薐】 秋のひがんに実(み)を蒔(ま)き人糞(にんふん)小便(せうべん)など  そゝぐべし畑(はた)にうゑ付(つけ)にしたるがよし 一/萵苣(ちさ) ちさに色々ありきぬぢさといふ一種  和(やわ)らかにして長(なが)く葉(は)の盛(さかん)なるあり植(うゑ)て益(えき)有(あり)  八月早くまき肥地(こえぢ)にうね作してうつし植(うゝ)べし  春(はる)になりて植(うゑ)かへたるは早く用にたちがたし  泔水(しろみづ)に小便を合せてそゝぐべし 一/莙薘(たうぢさ) 二月/蒔(まき)て四月にうゑかふべし秋まきたる  もよし灰(はひ)に小便をそゝぎてよし 一/茼蒿(しゆんきく) 秋のひがんに種(たね)をまき肥(こやし)は灰(はひ)小便(せうべん)など  そゝぎてよし香気(かうき)ありて風味(ふうみ)よし 一/百合(ゆり) 根(ね)を食(くら)ふべし根をとる時少し取残(とりのこ)しおき  てそれを植(うゝ)れば子(み)まきよりよく栄(さかゆ)る也/灰(はひ)ごえよし 【枠外丁数】百廿五