翻刻
【右丁頭書】
【一列目枠】
岩(いは)たけ 塩さけ わかめ
くるみ おごのり
ごはう つく〴〵し
山せう くり たんざく
又わかめ わさび うど
などよし わかめもよし
【項目枠】
二月 同 同
煮物 鱠皿 汁
【二列目枠】
白むめ いせ海老 鯛さいのめ
ぼし くらげ みつば
きざみ めうど
あらめ たで 又
大黒 せうが きのめ
まめ にても
【三列目枠】
白魚 さより はまぐり
赤がひ ほそ作り ほしな
みつば うど
玉子 つく〴〵し ゆば
とぢ しそ つく〴〵し
せうが
【四列目枠】
山のいも 大こん おこぜ
かんひやう にんじん かはをむき
しいたけ わりご うど
花がつを まめ たんざく
せうが
【左丁頭書】
【挿絵】
【五列目枠】
生 ふな ちさ
わらび 大こん のは
やき 木くらげ
どうふ うど つみ
九ねんぼ いれ
せうが
【六列目枠】
焼ふな 赤がひ しゞみ
わらび さゞい 木のめ
塩 大こん 又
まつたけ せん まてがひ
たうがらし
たで
【右丁本文】
しき三四尺も間(あひだ)をおきて一粒(いちりう)づゝ種(たね)をまくべし
根(ね)つきて後/人糞(にんふん)をわら塵(ごみ)に合せ根廻(ねまは)りに置
魚洗汁(うをあらひしる)水ごえなどそゝぎてよし
番南瓜(ぼうぶら)【左ルビ なんきん】 作る法大かた瓜類(うりるい)に同じ
一/壷盧(ゆふがほ) 四月初/種(たね)をまき灰(はひ)ごえを入てまくべし
海辺(かいへん)南向(みなみむき)の砂地(すなぢ)によろし鳥糞(てうふん)など入てよし
一/糸瓜(へちま) 四月初まき竹(たけ)にまとはし人糞/魚洗汁(うをあらひしる)
などかけてよし小きうちに味噌(みそ)をつけ焼(やき)てくらふ
又つけ物にもよし蔓(つる)を裁(たち)て切口(きりくち)を陶(とくり)などにさし
おけば水多く出るこれ痰(たん)の妙薬(めうやく)なり婦人(ふじん)の化粧(けしやう)
水に用ること近来(きんらい)流行(りうかう)せり
一/西瓜(すいくわ) うゑやう瓜のごとし海藻(うみのも)を多く入たるよし
地は砂地(すなぢ)にて暖(あたゝか)なる所よし瓜(うり)よりはこやしを多く入べし
【左丁本文】
さきをとめずして無用(むよう)の蔓(つる)を切すつべし
一/瓢(ひさご)【左ルビ ふくべ】 此類(このるい)多くあり甘(あま)きは胡盧(ゆふがほ)とて干瓢(かんひよう)にする也
上に出す苦(にが)きは酒器(しゆき)にし酌(しやく)に作(つく)る大なるあり小き有
長(なか)きあり円(まろ)きあり各々(おの〳〵)好(この)むところの種(たね)をえらひて
植(うゝ)べし肥地(こえぢ)をふかく耕(たがへ)し底(そこ)の土をつきかためて
其中に肥土(こえつち)をいれ鳥(とり)の糞(ふん)などを多くいれおし
つけ水にてこね種(たね)を四/粒(りう)づゝ入/灰(はひ)ごえをおほひお
くべし生出(おひいで)て後/糞水(ふんすゐ)を度々そゝぎ花(はな)を見て
さきをとむべし
一/筍(たけのこ) 五月十三日を竹酔日(ちくすゐじつ)といひて此日/竹(たけ)を植(うゝ)
れば必(かならず)よく生(おひ)つくといへり冬(ふゆ)根(ね)もとへ籾糠(もみぬか)をいれ
馬糞(ばふん)を多くいるれば竹子(たけのこ)ふとくして数本出る也
一/薯蕷(やまのいも) 山芋(わまのいも)を作(つく)る法/細砂(こずな)の地いかにも軟(やはら)かなる
【枠外丁数】百廿九