翻刻
【右丁頭書】
【項目枠】
三月 同 同
煮物 なます しる
【一列目枠】
水ぶき さき鮎(あゆ) 小しひ
干いか くり たけ
きのめ しそ
たで つみいれ
せうが 豆腐(とうふ)
【二列目枠】
あげ たひ ふき
どうふ さいのめ こぐち
但本ごま せんうど きり
ほし大根 きくらげ
せうが せうが やき
どうふ
【三列目枠】
小がも 大根 大
つみ たんざく はまぐり
こんにやく はまぐり むきみ
新 むきみ わらび
ごぼう たうがらし のほ
みそ 又あさりも
【四列目枠】
するめせん さはら 塩かも
ごまめ ゆの皮
小えび うど いてう
に早こんぶ はせうが 大こん
はり からしず こせう
ごぼう
【左丁頭書】
【五列目枠】
焼(やき)もろこ 鳥貝(とりがひ) ほし
ねぶか うど 大こん
粉山椒(こさんしやう) しらが うす切
たうからし もみのり
みそあへ 或は
わかめ
【項目枠】
四月 同 同
煮もの なます 汁
【六列目枠】
やき鮎(あゆ) あぢ えび
竹の子 白うり いんげん
めうが まめ
とうがらし
【七列目枠】
茄子(なすび) 松魚 なすび
あぶらに きうり 小口切
又さかに 三ばいず 赤えひ
からし せうが さいのめ
又はせうが
【八列目枠】
ほしこ かれひ 新
山の芋 夏大根 そら豆
あんかけ 葉せうが かま
二はいず ぼこ
【右丁本文】
地(ち)を深(ふか)くすきて畠(はたけ)に長(なが)く溝(みぞ)をほり深さも
広(ひろ)さも二尺ばかりにして牛馬糞(ぎうばふん)と土とあはせ
半分(はんぶん)ほど入(いれ)芋(いも)の長きを撰(えら)び三四寸に折(をり)五六寸
をおきて横(よこ)にねさせ其上より又/糞土(ふんど)を三四寸の
ほどおほひ置/乾(かわ)けば水をそゝぐべし多(おほ)く水の過るは
よからず油糟(あぶらかす)干鰯(ほしか)の類は遠(とほ)く掘(ほり)て入るべしこやし
多ければよく出来る也/霜(しも)ふりて掘(ほり)出すべし蔓(つる)
は竹をたてゝはひまとはすべし
一/甘蔗(さとう) 海辺(かいへん)の砂(すな)真土地(まつちぢ)に植(うゝ)べし去年(きよねん)かこひ置
たる茎(くき)を二節(ふたふし)こめて切/芽(め)の所を横(よこ)にして一足(ひとあし)
ほどの間に一本(いつほん)うゑはえて後/魚(うを)の洗汁(あらひしる)をそゝぎ
傍(かたはら)に生(しやう)ずるひこばえを切取べし秋(あき)にいたりて茎(くき)に
汁(しる)の満(みち)たる時切とりてしめ木にかけて汁(しる)を取(とり)
【左丁本文】
【挿絵】
煎(せん)じ蛤粉(がふふん)を入さましおけば黒砂糖(くろさたう)となる是を
また素焼(すやき)の瓶(かめ)に入二たびせんじて下に溜(たま)るもの
白砂糖(しろさたう)なりさて秋(あき)切とる時あまり太(ふと)からずして
実(みの)りたる茎(くき)を撰(えら)み来年(らいねん)の種(たね)にたくはふべし
其(その)茎(くき)を砂(すな)に入日あたりよき高(たか)き地(ち)をほりてうめ
【枠外丁数】百三十