翻刻
【右丁頭書】
【一列目枠】
豆腐(とうふ)やつこ あぢ 小あぢ
しそたで やきて なすび
青たうがらし たでず たで
やきて しそせうが
【二列目枠】
茄子(なすび) すぐき ひばり
松もどき 竹の子 たゝき
あふらあげ はせうが はり
ほそ切 たで酢 ごぼう
はなゆ 山せう
【挿絵】
【左丁頭書】
【三列目枠】
なんきん 石がれひ 干だら
なすび 赤がひ やきどうふ
うまに きうり 水ぶき
せうが
【四列目枠】
たまご いわし つみ
そうめん さきて いれ
しひたけ たうがらし
せん みそ
せうが 大こん めうが
たんざく たけ
【項目枠】
七月 同 同
煮物 なます しる
【五列目枠】
かしら芋 せいご いもまき
うす作り いんげん
あぶら 大根せん さゝげ
あげ きくらげ 青のり
せうが
【六列目枠】
新はす根 いな えび
牛ばう はすいも うどんご
いもずいき たう つみいれ
はぢき がらし なすび
えだ豆 めうが
たで
しそ
【右丁本文】
人糞(にんふん)獣肉(じうにく)などいれてよし
一/梨(なし) 砂(すな)まじりの真土(まつち)によろし根(ね)の土はしまり
たる方よし寒中(かんちう)人糞(にんふん)酒糟(さけのかす)油糟(あぶらかす)獣肉(じうにく)など
根廻(ねまは)りをほりて入れば実(み)多(おほ)し高(たか)さ五六尺に
棚(たな)をゆひかき付てよし花(はな)の咲(さき)たる時/一房(ひとふさ)の内
大なるを一ッ二ッ残してあとを摘(つみ)すてゝよし又
実(み)になりたる時あたり合(あは)ぬ様(やう)に間引(まびき)てよし
これも種類(しゆるい)多(おほ)し水気(すゐき)おほく味(あぢ)よきを撰(えら)びて
植(うゝ)べし接(つぎ)たるは早く実(みの)る也春までも貯(たくは)へおくに
は木梨(きなし)とてかたきがよし
一/柿(かき) 種類(しゆるい)甚(はなは)だ多し種(たね)を植(うゑ)たるは多くは
渋柿(しぶかき)となる物なれば接木(つぎき)にすべし彼岸(ひがん)より
廿日ばかりして渋柿(しぶかき)へ接(つぎ)てよしみづきたる苧(を)
【左丁本文】
にてかたく巻(まく)べし冬中(ふゆぢう)に糞肉(ふんにく)を入る事
諸木(しよぼく)と同じ六月/土用中(どようちう)に一度/肥(こやし)を用れば
秋に至(いた)りて実(み)落(おつ)ることなし柿(かき)を植(うゝ)るは
九十月の比(ころ)よろし渋柿(しぶかき)は土用/前(まへ)にとりたるが
つよくてよし
一/蜜柑(みかん) 紀伊国(きのくに)より出るを名産(めいさん)とす暖国(だんこく)の赤(あか)
土(つち)によろし柚(ゆ)又/枸棘(からたち)へ接(つぎ)てよし冬/人糞(にんふん)獣肉(じうにく)
など根廻(ねまは)りへ入てよししろ水をそゝげは実(み)落(おち)
ずといへり七月には肥(こやし)を忌(いむ)べし
一/香橙(くねんぽ) これも暖地(だんち)によろし冬/人糞(にんふん)に灰(はひ)を
まぜて多く入べし夏(なつ)の比(ころ)心をつけて虫(むし)を去(さる)
べし二月/比(ごろ)枸棘砧(からたちだい)によび接(つぎ)切接(きりつぎ)にするなり
一/金柑(きんかん) 山の赤土(あかつち)野土(のつち)によし其外は蜜柑(みかん)に同じ
【枠外丁数】百卅二