翻刻
【右丁頭書】
【挿絵】
【一列目枠】
やき栗(くり) くらげ かも
青枝豆(あをえだまめ) 大根千 しめぢ
氷こんにやく わさび たけ
いりつけ 酢 いてう
大こん
【二列目枠】
つるしがき 蓮根(はすね) 一口茄子(ひとくちなす)
にんじん せんに
ごまみそ みはま
あへ ぐり やき
せうが はえ
みそ
【左丁頭書】
【三列目枠】
松たけ さより あんかう
とうふ 大こん
玉子 せん 昆布
ゆ くらげ たんざく
たで 小いも
しそ
【四列目枠】
たひらぎ いか いもがら
はす芋
平茸 あぶら上
たで酢 こまかに
ゆ皮 しそ して
【五列目枠】
小茄子 いせえび 干葉(ひば)
やきぐり むして
赤がひ せうが はも
柚 の皮
【項目枠】
十月 同 同
煮もの 鱠皿 汁
【六列目枠】
鴨(かも)たゝき あま鯛 たひ切身
ねぶか つけ松茸 とうふ
ゆ さきて
くり ゆ
わさび
【右丁本文】
虫(むし)を生(しやう)ず早く取捨(とりすつ)べし
一/栗(くり) 荒地(あれち)或は道(みち)の傍(かたへ)などに植(うゝ)べし栗(くり)の下(した)
には諸(もろ〳〵)の作物(さくもの)生(おひ)たらぬもの也十年/余(あまり)になれば
木(き)老(おひ)て実(み)小(ちさ)くしいな多し伐(きり)て砧(だい)とし接(つぎ)て
よし又/実(み)を蒔(まく)もよし早く生長(せいちやう)する物也
一/楊梅(やまもゝ) 山の暖地(だんち)にうゑてよく生長す冬中(ふゆぢう)
根廻(ねまは)りへ灰(はひ)人糞(にんふん)をそゝぐべし
一/無花果(いちじく) 度々(たび〳〵)古枝(ふるえ)を伐(きり)すかし寒中(かんちう)人糞を
そゝぐべし三月比/枝(えだ)を切(きり)地(ち)にさし水を度々
灌(そゝ)ぎ後(のち)人糞(にんふん)をそゝげば其年/実(み)を結(むす)ぶ也
一/蜀椒(さんしやう) 朝倉(あさくら)山桝(さんしやう)といふ山土(やまつち)によろし冬(ふゆ)実(み)を
まきて春(はる)生(しやう)ず干鰯(ほしか)どぶの泥(どろ)など入てよし
人糞(にんふん)は忌(いむ)べし又/刺(とげ)のなき山椒(さんしやう)あり又/実(み)を
【左丁本文】
結(むす)ばぬありこれは春(はる)木(き)の半分(はんぶん)皮(かは)を竪(たて)に剥(はぎ)て
半分(はんぶん)は残(のこ)しおくべしこれを辛皮(からかは)と云
一/枇杷(びは) 砂地(すなぢ)に宜(よろ)しからず甘(あま)きと酸(す)きとあり
甘(あま)きを植べし老樹(おいき)は水すくなし糞(ふん)を遠(とほ)く
入れば実(み)多し
一/桜桃(ゆすら) 生垣(いけがき)にして弁利(べんり)なり木(き)小(ちひさ)く実(み)珍(めづ)らし
く殊(こと)に早く熟(じゆく)して奇麗(きれい)なり紅紫(こうし)の二ッあり
蜜(みつ)にせんじて収(をさ)め置(おけ)ば久しく用ゆべし
○日用草木類
一/茶(ちや) 山城(やましろ)の宇治(うぢ)名産(めいさん)なり野土(のつち)赤土(あかつち)に砂(すな)のまじ
りたる所よし湿地(しつち)はわろし油糟(あぶらかす)人糞(にんふん)酒(さけ)の粕(かす)を
をり〳〵根廻りへおくべし肥(こやし)過(すぎ)たるは却(かへつ)てわろし
宇治(うぢ)にては葭簾(よしず)或は麻布(あさぬの)などにて囲(かこ)ふといふ是は
【枠外丁数】百卅四