翻刻!江戸の医療と養生

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広益秘事大全 3巻. [5] - 翻刻

広益秘事大全 3巻. [5] - ページ 32

ページ: 32

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【右丁頭書】 ○豆(まめ)の葉 そら豆(まめ)の葉(は)を洗(あら)ひ て渋紙(しぶかみ)の上にほし乾(かわか)しよくもみ すいのうにてふるひておき入用の 節(せつ)すいのうへ入れにえ湯(ゆ)へつけ 蓋(ふた)をせずしてゆで飯(めし)和物(あへもの)などに入 ○蒜汁(にゝくしる) にゝくに生姜(しやうが)をいれ ゆでゝさましおきて汁にもちゆ 臭気(しうき)なし ○えびあへ いせ海老(えび)をゆでゝ 身ばかりをさきえびの子にて あへものにする也 ○煎松茸(いりまつたけ) 松たけ笠(かさ)ぢく よきほどにうすく切から鍋(なべ)に 入れいるあくけ出るをすてゝ しやうゆをさしいりて柚酢(ゆず)をか けるなり ○塩釜(しほがま)やき 大鍋(おほなべ)に塩(しほ)を入 【左丁頭書】 生鯛(なまだひ)のうろこをふきわたをつ ぼぬきにして右の塩(しほ)にまぶして 蒸(むし)いりにしてしやうゆをかける也  本法は浜(はま)にて塩(しほ)をやく時右  のごとくしてわらづとにし塩釜(しほかま)  にて煮(に)る塩かげんよくして  少しも辛き事なし案(あんずる)に  鯛(たひ)の料理(れうり)は此上に出るものなし  但し鱗(うろこ)をふかずそのまゝに苞(つと)  にする也/色(いろ)赤(あか)き事/紅(べに)のごとし  生姜(しやうが)じやうゆにて用ゆ鍋(なべ)に  てにる時は水(みづ)をはなしてむして  よし塩(しほ)のいる事少くして  身(み)に水(みづ)けなく妙なり ○酒飯(さかめし) 酒(さけ)茶(ちや)わんに七分目 しやうゆ同しほど米(こめ)壱升の飯(めし) にいれ常(つね)のごとくたくなり 【右丁本文】 一/寒中(かんちう)雪(ゆき)の降(ふり)たる時/雪(ゆき)一升に塩(しほ)三合あはせ せんじて壺(つぼ)にたくはへ置/松茸(まつたけ)を漬(つく)べしいつまで も味(あぢ)かはらず《割書:此法瓜茄子竹子|青梅何れにもよし》又方/松茸(まつたけ)をざつと湯(ゆ) にたきて水にひたし取あげ水気(みづけ)なきやうに して桶(をけ)に塩(しほ)をいれ松茸(まつたけ)をならべすしの如く 漬(つけ)ておもしをおくべし又方水一斗に塩一斗二升 いれせんじてよく冷(ひや)し置/桶(をけ)の底(そこ)へ青松葉(あをまつば)を 敷(しき)其上に茸(たけ)をならべ段々(だん〳〵)にかくのごとくして 塩水(しほみづ)を入/蓋(ふた)をしておもしをかくべし  ○青柚(あをゆ)のたくはへやう 一/柚(ゆ)の小(ちひさ)きを枝葉(えだは)ごめに取/器(うつは)にいれ塩(しほ)にて 埋(うづ)め銅(あかがね)のきれ又はやすり粉(こ)にても少し入て風(かぜ) のいらぬやうに蓋(ふた)をしておけばいつまでも青(あを)し 【左丁本文】 また綿実(わたざね)の中にすれざるやうに入おくもよし 又方/青柚(あをゆ)十きざみて水一升/塩(しほ)六合と共(とも)に能(よく) せんじ其汁をさまし置て新(あたら)しき青/柚(ゆ)を漬(つけ) 壺(つぼ)に入て口(くち)をかたく封(ふう)ずべし  ○塩辛(しほから)の味(あぢ)かはらざる法 一/塩辛(しほから)少しになりても砂糖(さたう)をすこしいれ おけば味(あぢ)はひいつまで置てもかはらぬもの なり  ○筍(たけのこ)を貯(たくは)ふる法 一/竹子(たけのこ)を桶(をけ)にいれ蓋(ふた)をして河(かは)の瀬(せ)の早き 所にうづめおくべし但(たゞ)し上に石(いし)をおくべし また塩湯(しほゆ)にて少し湯(ゆ)びきよく〳〵干(ほ)して 壺(つぼ)に入おくべし八九月の頃(ころ)取出し又ほすべし 【枠外丁数】百四十