翻刻!江戸の医療と養生

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広益秘事大全 3巻. [5] - 翻刻

広益秘事大全 3巻. [5] - ページ 34

ページ: 34

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【右丁頭書】 とろゝは上しやうゆに鰹(かつを)の出(だ)しを 用ひ甘(あま)くからく仕かけ上おきは こせう青(あを)のりの類(るい)よし ○いせどうふ 鯛(たひ)にてもはも にても身ばかりよくこなし取かつ をの出しにてのべとろりと和らか にして鉢(はち)にいれむしすくひて 葛(くず)あんかけからしあしらふ ○えび敲(たゝき) いせえびゆでゝ身 ばかりこまかにたゝき醬油(しやうゆ)ひ たひたに入れ酒(さけ)少(すこ)しくはへにる也 ○奈良菜飯(ならなめし) 菜(な)をすりて 其汁にて飯(めし)をたきやき栗(ぐり)を割(わり) ていれ塩と【をヵ】も入/常(つね)のごとくたく也 ○すゝり団子(だんご) 小豆(あづき)白砂糖(しろさたう)にて あんをこしらへ松露をいれ後(ご) 段(だん)なとによろし 【左丁頭書】 ○芋蒲鉾(いもかまぼこ) 山のいも皮(かは)を去(さり) しやうゆにてにしめ臼(うす)にてつき うどんのこ少し入れ杉板(すぎいた)にて かたちをこしらへ唐(たう)がらしみそを うすくしてぬり少し焼(やき)てきる也 ○赤貝(あかゞひ)にんじん 赤貝(あかがひ)のわたを きりざつとゆでゝにんじんの如く 切にんじん葉(は)をゆでゝあへもの にすひたし物にもすべし ○酢大根(すだいこん) 三月/大根(だいこん)を短冊(たんざく) にきざみざつとゆでこまみそに あへるなり ○溝(みぞ)しりむし 生(なま)いはしを三/枚(まい) におろしてむし葛(くず)かけすり生(しやう) 姜(が)あしらふ ○焼出(やきだ)し とうふ田楽(でんがく)の形(なり) にきりて横(よこ)に三ッに切/串(くし)に三さし 【右丁本文】 砂(すな)にいけおくべし  ○蓴菜(じゆんさい)海松(みる)などたくはへやう 一ざつと湯(ゆ)をとほし寒水(かんのみづ)一升に塩(しほ)一合あはせ 漬(つけ)おくべし色(いろ)かはらずしてよくたもつ也  ○葡萄(ぶどう)のたくはへやう 一/新(あらた)に熟(じゅく)したるをとりて湿気(しつけ)をぬぐひ桶(をけ)の 蓋(ふた)の内になる方(かた)につなぎて下へたるゝやうにし 桶(をけ)のうちへ静(しづか)にいれすれ合(あは)ぬやうに蓋(ふた)をよく して風湿(ふうしつ)の入ざるやうにし縄(なは)にてくゝり高(たか) き処(ところ)へかけおくべし  ○甜瓜(まくはうり)を貯ふる法 一/土用(どよう)の中/甜瓜(まくは)をとり打綿(うちわた)を箱(はこ)に入その 綿(わた)の中へ瓜(うり)をつゝみ蓋をよく〳〵して貯(たくはふ)れば 【左丁本文】 百日ばかりはたもつべし  ○蕨(わらび)をたくはふる法 一いかにもよき蕨(わらび)を麦飯(むぎめし)にて鮓(すし)のごとく漬(つけ) おき入用の時取出し銅鍋(あかゞねなべ)にて煮(に)てつかふべし 色(いろ)かはらず風味(ふうみ)生(なま)のごとし 【挿絵】 【枠外丁数】百四十二