翻刻!江戸の医療と養生

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広益秘事大全 3巻. [5] - 翻刻

広益秘事大全 3巻. [5] - ページ 39

ページ: 39

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【右丁頭書】 ほどにこね合せ布を水に浸(ひた)し 大がいにしぼり上下にしき麺棒(めんぼう) にてよろしき厚さにのばし焼(やき) 鍋(なべ)にうつし火ぶたのぐるりに火 をならべてやく尤( もつとも)上(うへ)の火ばかり なりよきほどに色(いろ)つかばかへして 又やく也やきはてゝ蓋(ふた)のある器(うつは) 物に入おけばむされてかげんよし ○葛饅頭(くずまんぢう) 葛(くず)の粉(こ)一升/餅(もち) の粉(こ)五合右にえ湯(ゆ)にて和(やは)らかに こねあんをつゝみむしやはらかに蒸(むさ) れたる時/胡麻(ごま)をいり薬研(やげん)にて おろしすいのうにてふるひ白砂(しろさ) 糖(たう)等分(とうぶん)に合せてかけ出す ○水蟾(すゐせん)まんぢう 葛粉(くずのこ)おろし 一升/砂糖蜜(さたうみつ)一升五合水一升二合 いれ右のうち三分一/残(のこ)しのこる 【左丁頭書】 二分を鍋(なべ)にいれゆるき火にかけ ねりかたまりたる時なべを挙(あげ)て 残(のこ)りの一分をいれ火にかけずし てねりかたまる時/箆(へら)にて取(とり)わけ 手を水にてぬらし餡(あん)をつゝみ蒸(せい) 篭(ろう)にならべむしつや出る時あげて 水に冷(ひや)し用ゆ ○同/葛切(くずきり) 葛粉(くずのこ)一升水二升 五合水せんなべゆるりとつかるほ どの大鍋(おほなべ)に湯(ゆ)をたゝし水せんなべ をかけ葛(くず)をのばしまんべんにして 上少し乾(かわ)きたる時/湯(ゆ)の中へつ けしばしの内に色(いろ)かはりたる時水 につけ右の水せんをおこし温飩(うどん) ほどに切さたう蜜(みつ)にて用ゆ又 精進( しやうじん)のさしみにもつかふなり ○薯蕷饅頭(じよよまんぢう) 上々の山(やま)の芋(いも) 【右丁本文】 汁を醋(す)にさし塩(しほ)一つまみ入はじかみを漬(つく)べ し梅(むめ)醋より風味(ふうみ)よく色(いろ)もよし  ○柑子(かうじ)をたくはふる法 一/桶(をけ)に乾(かわ)きたる潮砂(うしほすな)をいれおほひ置べし  ○初茸(はつたけ)の漬(つけ)やう 一/水(みづ)一升に塩(しほ)四合いれてせんじざわ〴〵と 【挿絵】 【左丁本文】 にえたゝして初茸(はつたけ)を入れ其まゝ桶(をけ)にいれ 蓋(ふた)をして置べし料理(れうり)につかふ時/一夜(いちや)塩(しほ) を出して用ゆべし漬加減(つけかげん)はひた〳〵にすべし  ○塩(しほ)ぬきの方 一/魚(うを)鳥(とり)の塩(しほ)をぬくには土中(どちう)に一夜/埋(うづ)み置 べし奇妙(きめう)に塩ぬける也又/出(だ)し置たる水に 椿(つばき)の葉(は)を入るもよし又方ひたしたる水の 中へ土器(かはらけ)をやきて二三/度(ど)入べし塩残らず 出るなり又/菜果類(さいくわるい)の塩をぬくには出し水 に柿渋(かきしぶ)を少し入るべし忽( たちまち)塩ぬける也もし 渋(しぶ)なき時は柿葉(かきのは)を入べし  ○梅干(むめぼし)の法 一/梅(むめ)一升に塩(しほ)三合のつもりにして漬(つけ)るなり 【枠外丁数】百四十七