翻刻!江戸の医療と養生

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広益秘事大全 3巻. [5] - 翻刻

広益秘事大全 3巻. [5] - ページ 7

ページ: 7

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【右丁頭書】 上方(かみがた)にてははしりを賞(しやう)して價(あたひ) 甚(はなはだ )貴(たつと)しその比(ころ)はものゝあしらひ に少しづ ゝ用る事也また皮(かは)をむ きたるを上方の詞(ことば)にはぢき豆(まめ)と いふ品(しな)少しおとれり蕗(ふき)焼(やき)どうふ などゝ同じくにしめ又汁にもすべし 実(み)の入/過(すぎ)たるは下品とす ○えんどう 白(しろ)き花(はな)のさくものは さやにすぢなし味(あぢ)甘(あま)くして上品 なり竹子(たけのこ)ふきなど取合(とりあは)せてにしめ にすべし実(み)のいらぬほどは酒(さけ)の肴(さかな) にも用ゆあへものにしてもよし ○竹子(たけのこ) 孟宗竹(まうそうちく)の子(こ)を近(ちか)き ころ殊(こと)に賞(しやう)くわんせり油にて いためにしめにし又ゆで ゝからし あへにし或(あるひ)は葛(くず)をつりて平(ひら)にも用 ゆ汁にして木のめはさんしやうなど 【左丁頭書】 吸口(すひくち)にすべし此外さま〴〵用(もち)ひ様(やう) ありこんぶと煮(に)しめたるは品おとれり ○菠䔖草(はうれんさう)【注】 和(やは)らかにして甘(あま)く 上品なる菜(さい)なり汁にして柚(ゆ)木芽(きのめ) などあしらひたるよししたしものに 用る事/通例(つうれい)なりけしをかけて見 るなり煮(に)ものゝあしらひに遣(つか)ふも 上品なり 【挿絵】 【注 「菠薐草」の誤ヵ】 【右丁本文】 かたく巻(ま)くべし和(やは)らかなるは余(あま)りにしめぬがよし多く まかぬかた肉(にく)のあがりよろしき物也さて砧(だい)の木口(こぐち)より つぎめの処を打わらにて包(つゝ)み其上を竹皮(たけのかは)にて ほにさはらぬやうに雨覆(あまおほ)ひをすべしさてほは 砧(だい)太(ふと)ければ二三/本(ほん)もつぐべしもし枯(かる)ることのある 時の用心(ようじん)なり残(のこ)らずつきたる時は勢(いきほ)ひのよきを 一本(いつほん)残してあとをば切棄(きりすつ)るなり又/砧(だい)より芽(め)を 生(しやう)ずれば皆(みな)かぎ取べし芽(め)多(おほ)く出(いづ)れば砧(だい)の 勢ひわろくなる也一二丈も上の枝へつぐを高接(たかつぎ) といふ接様(つぎやう)かはる事なし但(たゞ)し竹(たけ)の皮(かは)の内(うち)接(つぎ)た る砧(だい)の処を土(つち)を入て草(くさ)を植(うゑ)おくべしほの少し 出るほどに入る也/日(ひ)をよけうるほひを持(もた)する為(ため)也 又/呼接(よびつぎ)とて枝(えだ)をよびてほを切はなさずして 【左丁本文】 つぐ事ありこの法にてはいかなる木もつくる【事ヵ】也 これは先(まづ)接(つぐ)べき親(おや)木を横(よこ)にふせて植(うゑ)枝(えだ)の地に 近(ちか)き所に砧樹(だいき)をうゑそへ砧樹(だいき)の皮(かは)をけづり捨(すて) ほの皮(かは)を其寸ほどにうすく削(けづ)りて合(あは)せつぐ也 又/水接(みづつぎ)といふは生花(いけばな)のごとくほの元(もと)を水にいけて よび接(つぎ)にする也水は度々(たび〳〵)かへてよし又さし接(つぎ) といふは地にさしてよび接(つぎ)のごとくする也また 身(はら)接といふは砧(だい)の切口より一二寸も接口(つぎくち)を下(さげ) てつぐ也/是(これ)は夏(なつ)の比など木の勢(せい)かれくだる ゆゑに如是(かくのごとく)するなり其外よせ接(つぎ)といふ有 これば【濁点衍ヵ】おやの木を其まゝおきて砧(だい)を鉢(はち)にうゑ 或は根(ね)を土(つち)ながら藁(わら)づとのごとくして接(つぐ)べき 枝(えだ)を引たわめ木をうちてしかとゆひつけて接(つぎ) 【枠外丁数】百十五