翻刻!九州大学の書物たち

コレクション: 漂流記コレクション

漂舶紀聞 - 翻刻

漂舶紀聞 - ページ 37

ページ: 37

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【右側】  相成申候 一亡父の国政を嗣候幼若の女王は公子フランシスコーデア  シスシー《割書:人|名》と婚姻いたし候右公子は彼女王の叔父の子に  して国主トンカルロス《割書:人|名》兄弟の子に相当申候然るに右  トンカルロス自ら其位を嗣へきと思念罷在候右国王  嗣位念有之候は其嫡子ベルーク《割書:官|名》テモウチノウリン《割書:人|名》を立  度所存に候処右デモウチノウリンは民間に墜入り牧逐  も同様イスハニヤ国外に周流いたし候 一ホルトカル国に近比一揆差発申候右に付色々取扱有之 【左側】  候得共今におゐて全く鎮り不申候 一欧羅巴諸州に於てアールドアツフル《割書:草の|一種》の不作にてトイツ  国フランス国殊更スコツトラント《割書:国ノ|名》イールラント《割書:同|上》於ては  食物乏しく有之候依之北アメリカ州より数多の  蜀黍并むきこを差越申候 一魯西亜国とカルカシユス《割書:地|名》山住の者共と争乱今におゐて  鎮り不申候  魯西亜国々民カルカシユスには兎角に住馴かたく  有之候