翻刻
【右丁頭書】
【挿絵】
体(てい)なり
㊂ 離(り)
○見物は中女。牛馬。狐(きつね)。雉子(きじ)。
亀(かめ)。蟹(かに)。蜂(はち)。火事(くわじ)。葬礼(さうれい)の類
○聞事は生きたる物をころす
沙汰か。高位の人のわざはひか。
【左丁頭書】
いづれにても口舌事也。○得物
はなし。金物。食物。うつはもの。
牛馬。木竹の類也。○待人は
午の日か三二七の日来るべし。
南よりきたる○怪事は電(いなづま)
血刀(ちがたな)。鳴物。炉(ろ)に物のはえたるか。
釜の鳴。○失物はなし。西方の
男取去るなりつよくせんさく
すれば半分はかへる。文書。金物。
武具(ぶぐ)。色あらきもの。○願事は
廿三夜の月。稲荷(いなり)を信心(しん〴〵)して
よし深(ふか)く念(ねん)ずれば何事も成(じやう)
就(じゆ)することもあるべし○出行は
ゆくべし。南へゆくによろし。船は
行べからず。ゆきたるさきにて
火事口舌ぬす人を慎(つゝし)むべし
○沙汰(さた)詫言(わびごと)ははやく埓(らち)あく也
【右丁本文】
を染(そむ)るに色(いろ)大に紅(くれなゐ)になるなり
○紙(かみ)に金砂子(きんすなご)をまく方
一 先(まづ)箔(はく)を切て箔(はく)篩(ふるひ)にいれ置/砂子(すなご)蒔(まく)べき
紙(かみ)に海蘿(ふのり)を引(ひき)篩(ふるひ)の切箔(きりはく)をふりかけさて
紙をあてゝそつとなでつけ乾(かわか)すべしかわき
たる時/羽箒(はばうき)にてはくなり
○取直(とりなほ)しがたき物に砂子(すなご)をおく法
一 張付床(はりつけどこ)などの取(とり)なほしがたき物に砂子(すなご)を
まくには別(べつ)の紙(かみ)を油気(あぶらけ)ある綿(わた)を一重(ひとへ)紙(かみ)
にてつゝみたるにてかろくなで切箔(きりはく)にても
もみ箔(はく)にてもその紙(かみ)にまけば油気(あぶらけ)ある故
に箔(はく)の紙につくを砂子(すなご)まくべき所を常(つね)の
ごとく糊(のり)を引右の砂子まきたる紙(かみ)を持行(もちゆき)
【左丁本文】
おしあてそとなでゝ紙をとるべし
○雨障子(あましやうじ)に油(あぶら)を用ひざる法
一 蘿蔔(だいこん)あるひはかぶらの絞汁(しぼりしる)を用ひて紙(かみ)に
引ときは色つかずして雨水(あまみづ)を防(ふせ)ぐなり蠟(らう)を
ひくは三四年も損(そん)せずされど点(てん)じたる跡(あと)あ
りてよき所には用ひがたし
○雨障子(あましやうじ)を繕(つくろ)ふに粘(のり)つかざるを付る法
一 雨障子(あましやうじ)の類ふるきには粘(のり)つかぬ物なり
其時は粘(のり)の中へ生姜(しやうが)のしぼり汁を加ふべし
粘よくつきてはなれず
○革(かは)のよごれたるを洗(あら)ふ法
一 革(かは)の類(るい)垢(あか)つきたるをあらふには糯糠(もちぬか)にて
もみあらひ糠(ぬか)を去(さら)らずして干(ほし)てもむべし和(やは)
【枠外丁数】七