翻刻
【右丁頭書】
明らかなるうつたへなるべし○
病事は目のやまひ。心の病ひ。
上焦(じやうせう)ねつ病。舌。口びる。夏の
卜(うらな)ひならば伏暑(ふくしよ)といふべし。壬
癸又亥子の日をつゝしむべし。
観音(くわんおん)廿三夜の月を信心す
べし○夢は中女。火事。
血の類。葬礼(さうれい)。牛馬。けんくわ
口論。旅の心かさては狐(きつね)など
の住やしろへ参詣(さんけい)のこゝろか。
苦(にが)きものを食ふ類
㊃ 震(しん)
○見物は長男(ちやうなん)。児(ちご)。医者(いしや)出家
堂寺(だうじ)。茶酒。小鳥。蛇(へび)。いそ
がしき市○得物はあり。半吉。
書。けさ衣。米。草木の類。
【左丁頭書】
○待人は二人か四人か八人か三
人かなり。東より来る。卯(う)の日
きたる。○怪事は竜蛇(りうじや)。光(ひかり)物。
諸鳥。いづれも鳴物なり。雷(かみなり)
木(き)折(をる)事か○失物はなし。人の
ぬすみし也つよくせんさくすれば
出るなり。東(ひがし)の方木の下をみる
べし。書物。丸きもの。衣類。
茶酒の道具也。○願事は吉。
身上かへたき心か。出家は堂塔(たうとう)
を建立(こんりう)の望みか○出行はあき
なひにゆくは半吉也。当(あて)にして
ゆく事のかはる心あり○沙汰詫
言は半吉也。あつかひ人の心
かはりて驚く事あれども吉
なり。公事(くじ)は健(すくやか)なり○病は
肝(かん)の臓(ざう)の病。足のやまひ。
【右丁本文】
らぎて垢(よごれ)落(おつ)る也又/革類(かはるい)水につかりてこはく
なりたるには酒(さけ)を革(かは)のしめりわたるほど
吹(ふき)かけ畳(たゝみ)の下に敷(しき)つけおき乾(かわ)きたるとき
取出しよくもむべし和(やは)らかになるなり
○庖丁(はうてう)のなまぐさきを去(さ)る法
【挿絵】
【左丁本文】
一 庖丁(はうてう)のなまぐさきは生姜(しやうが)の葉にてよく
するべし腥気(なまくさけ)さつそくに去る
○糊(のり)にて張(はり)たる物を鼠(ねずみ)の喰(くは)ざる法
一 粘(のり)の中へこんにやく玉を少し加(くは)へてはれば
鼠(ねずみ)くはず又/竈(かま)の灰(はひ)をまぜるもよし
○衣服(いふく)あぶら垢(あか)おとしやう
一 衣服(きもの)のあぶらあかは飯(めし)を包(つゝ)み水にてもみ
つけあらふべし其後(そのゝち)清水(せいすい)にてあらひおとせ
ばよくおつる事妙也
○旅中(りよちう)などにて寒気(かんき)をふせぐふとん
のこしらへやう
一 藁(わら)のはかまをよくやはらげて蒲団(ふとん)の中へ
入おけば一枚(いちまい)にても寒気(かんき)をふせぐへし又/白鳥(はくちやう)
【枠外丁数】八