翻刻
【右丁頭書】
庚辛の日をつゝしむべし。出
家女のおもひ也。東のかたに住
もの也○夢は雷竹林山木
しげり栄ゆる所。楼閣かなり。
又/酸(す)きものを喰ふか
㊄ 巽(そん)
○見物は長女。出家。びくに。
【挿絵】
【左丁頭書】
【挿絵】
鶏(にはとり)海川也○聞事は海川。
船。商売(しやうばい)。旅行(りよかう)のさた也○得物
は半吉なり。食(しよく)物。薬物。縄(なは)。
すぐなる物。竹木の器(うつは)物。袋(ふくろ)に
入たる物なるべし○怪物は飛(とぶ)物か。
には鳥。虫鳥の類也○失物は有。
東南のすみ又山をたつぬべし
○願事はよし。田地(でんぢ)。商ひ。
【右丁本文】
の腹毛(はらけ)をも入べし甚(はなはだ)和(やは)らかにて寒を防(ふせ)
ぐなり衣服(いふく)脚半(きやはん)などに入てもよし
○玳瑁(たいまい)の類の油をぬく法
一たいまいの類(たくひ)櫛(くし)笄(かうがい)をあらふにあつき湯(ゆ)
にて洗(あら)ふべからず肥皁(ひさう)【皂は俗字】を冷水(ひやみづ)にて挼(もみ)て洗(あら)ふ
べし次(つぎ)に水ばかりにてあらひ又水に塩(しほ)を入て
ふたゝびあらふべし如此(かくのごとく)すれば色を出して
光沢(つや)をおとさず新(あたら)しくなる也
○焼物(やきもの)に穴(あな)のあけやう
一 磁器(やきもの)に穴をあくるには金剛砂(こんがうしや)を一つまみ
其所におきて杉木(すぎのき)のきりにてもむべし
ひたともめばあなあくなり
○箪司(たんす)【笥】挟箱(はさんばこ)などに脂(やに)出るをとむる法
【左丁本文】
一 檜(ひのき)にて作(つく)りたる道具(だうぐ)類/新(あたら)しきうちは脂(やに)
いづるもの也用ひざる内に藁(わら)をいれおきその
わらに脂(やに)つきたるを取さりて後(のち)物を入るべし
しゆんけい塗(ぬり)などにも出ることあり綿(わた)に油(あぶら)を
つけ火にてあつくあぶりて拭(のご)ふべし外のもの
にてはおちぬなり
○早根刃(はやねたば)のあはせやう
一 刀(かたな)の刃(は)を此方(こなた)へ向(むけ)ておし立左の手に鋒(きつさき)を
もちなるほどよき剃刀砥(かみそりど)を厚(あつ)さ二分ばかりにし
て右の手に持(もち)唾(つば)を用ひて剣背(みね)の方(かた)へおすべし
猶予(ためら)ひて手のうちなづむときは刃(は)つかず
刀(かたな)のために砥(と)の削(けづ)れるほどに急(きふ)に刃(は)を付べし
さて指面(さしおもて)に刃(は)付たる時/指裏(さしうら)は刀(かたな)を倒(さかしま)に鋒(きつさき)を
【枠外丁数】九