翻刻!江戸の医療と養生

コレクション: コレクション3

広益秘事大全 3巻. [1] - 翻刻

広益秘事大全 3巻. [1] - ページ 31

ページ: 31

翻刻

【右丁頭書】 婚姻(こんいん)也○出行はよし。商ひ。 旅の懸(かけ)。海川吉也/殊(こと)に東南へ ゆきてよろし但(たゞし)秋はわろし○ 沙汰詫言は半吉なり尼出家 をたのみてよし。訟(うつたへ)はやはらぐる によし。他人のせめに逢ふを慎 むべし○病は長びくべし。腫(しゆ) 物。疱瘡(はうさう)。股(もゝ)肱(ひぢ)のやまひ。風の やまひ。中風(ちうぶ)。寒(かん)を感(かん)ずる病。 水神/荒神(くわうじん)のたゝり。出家女の 一念など也。辰巳のかたに住て をるなり○夢は諸鳥か。旅の てい。富貴(ふうき)の体。青きものか。 すき物を食ふか也 ㊅ 坎(かん) ○見物は雪。霜。露。水辺。 【左丁頭書】 井 泉(いづみ) 魚 出家 舎利(しやり)なり ○聞事は身上の事。妻子(さいし)の 事。出家の事也○得物は有。 すこしおそし。酒のうつは物。水 の道具。衣類/米(こめ)○待人は 来れども中途(ちうと)にとゞまる事 あり。子の日か北方よりならば 来るべし○怪事は寝所(ねどころ)に 血(ち)の骨(ほね)かある也。又は生れ子を 四足の物かくはゆるか○うせ物は あり。水辺(すいへん)か穴の中に有。足に はく物か。食物。四ッ足。○願事 は吉。身上の望みなるべし。観(くわん) 音(おん)をいのりてよし○出行は遠(とほ) くゆくはわろし。北へゆくはよし。 舟にてゆく所もよし。行たる先 にて盗(ぬす)人を用心すべし○病は 【右丁本文】 下になし物(もの)に押立(おしたて)て右のごとく一拍子(ひとひやうし)に ずい〳〵と刃(は)を付べし鈍刀(どんたう)にても一旦(いつたん)は切(きれ)ず といふ事なし  ○百里(ひやくり)一足(いつそく)の草鞋(わらづ)の法 一 鯨(くじら)のひれを冬ならば五十日/夏(なつ)ならば三十日 泥(どろ)の中へつけ置て後取出し槌(つち)にてよく打 くだきて苧のごとくやはらかにしこれにて草(わら) 鞋(づ)をつくれば百里(ひやくり)はゆくべし但(たゞし)木綿(もめん)のさし たるをあてゝはく也  ○雨風(あめかぜ)に消(きえ)ぬ炬火(たいまつ)の法 一 桜(さくら)の皮(かは)を厚(あつ)くへぎ硫黄(いわう)を焼酎(しやうちう)にてとき 二遍(にへん)ほどぬりて日にほしつけ松明(たいまつ)につくれば 風雨あらき時も消(きゆ)ることなし又/葭(よし)四五/本(ほん)に 【左丁本文】 木綿(もめん)をまき松脂(まつやに)をぬりほしつけ束(つが)ねて 炬松(たいまつ)とすれば雨にも消(きゆ)る事なし  ○同/蠟燭(らうそく)の法  一 膽礬(たんはん)《割書:八匁|》樟脳(しやうのう)《割書:五匁|》松脂(まつやに)《割書:十匁|》硫黄(いわう)《割書:三匁|》  焰硝(えんしやう)《割書:五分|》 右/蠟燭(ろうそく)のごとくかためて先(さき)に口薬(くちぐすり)を少し 【挿絵】  【枠外丁数】十