翻刻!江戸の医療と養生

コレクション: コレクション3

広益秘事大全 3巻. [1] - 翻刻

広益秘事大全 3巻. [1] - ページ 34

ページ: 34

翻刻

【右丁頭書】 をゆくにもよし。春はわろし ゆきたるさきにて喧嘩(けんくわ)するか口舌 にあふか也慎むべし○沙汰詫言 は吉。理順(りじゆん)なり。大勢の情(なさけ)を を【重複ヵ】得る也。二度めにかなふなり ○病は大事。久病也。腹の病 脾胃(ひゐ)。飲食とゞこほりつむ。 老女の死霊(しりやう)。日天/庚申(かうしん)土公(どこう)神 のとがめ有信心すべし○夢は 雲。郷里(さと)。平地(ひらち)。老母。大勢。釜(かま)。 おもきもの。又は黄色(きいろ)黒色の 物。甘(あま)きものを喰(くら)ふ類なり  ○右/八卦(はつけ)に属(ぞく)する所のものは  たゞその概略(あらまし)のみなり天地(てんち)の  間の万物(ばんぶつ)これにかぎるべからねど  悉(こと〴〵)くあぐるに遑(いとま)あらずおの〳〵  その類をおして発明(はつめい)して断(ことわ)るべし 【左丁頭書】  ○九曜の星くりやう 【掌の中の図】    木  羅 【小指】  月   土 【薬指】 計    水 【中指】  火 日 金 【人指指】          【親指】 九曜星(くようせい)のうらなひ古(いにしへ)よりある こと也これは当年(たうねん)のよしあしを 見ること也/図(づ)のことく掌(て)の中(うち)に 羅(ら)土(ど)水(すい)金(きん)日(につ)火(くわ)計(けい)月(げつ)木(もく)と 指(ゆび)のふしにておぼえおきてさて 男(をとこ)は羅星(らせい)より女(をん[な])は金星(きんせい)より 一ッ二ッと順(じゆん)にくりて当年(たうねん)何(なん)十 才(さい)になるといふにあたる星(ほし)をその 【右丁本文】  ○伽羅(きやら)の香(か)をます炷(たき)やう 一 香敷(かうしき)の下へ竹(たけ)の引粉(ひきこ)をくべてたけばす がりもよく五壮(ごさう)も十さうにますべし  ○火久しくたもつ灰(はひ)の法 一 池(いけ)に生(はえ)たる菱(ひし)の蔓(つる)と葉(は)を干(ほし)て焼(やき)たる 灰(はひ)を用れば火久しくこたゆる也/香炉(かうろ)に 用ひてよろし  ○酒中花(しゆちうくわ)の方 一 たらうの木の心(しん)に人形(にんぎやう)にても花鳥(くわちやう)にても 画(ゑが)き剃刀(かみそり)にて絵(ゑ)なりに切(きり)まはしすかす所は 小刀(こがたな)にてほりてふちを絵具にて彩色(さいしき)しむら なきやうに薄(うす)くきりたゝみつけるひらかせ様 の跡先(あとさき)は跡にひらかする方に糊(のり)を付るなり 【左丁本文】  ○油(あぶら)に鼠(ねずみ)の付たるをとむる法 一 萆麻子(ひまし)の油(あぶら)を少し加(くは)ふれば鼠/再(ふたゝ)び来ず  ○旅(たび)にて火を絶(たえ)ず持ゆく法 一 杉原紙(すぎはらがみ)を黒焼(くろやき)にしふのりにてねりかため 火をつけ板にてはさみ懐中(くわいちう)するに火(ひ)消(きえ)ず して久しくたもつなり  ○渋(しぶ)のやけざる法 一 渋(しぶ)は夏(なつ)焦枯(こげかれ)て貯(たくは)へがたきものなり茄子(なすび)を 切片(きりへぎ)て入おけばやけず  ○蒜(にゝく)葱(ひともじ)を食(しよく)して口中(こうちう)臭(くさ)からぬ法 一 紙(かみ)をかむべし臭気(しうき)やがて去る又/砂糖(さたう)を なめるもよし又/酢(す)をわかして口中を洗(あら)へば 臭(くさ)きことなし  【枠外丁数】十三